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ワタシノキミニッキ  作者: 桜渓凪愛
13/13

ソツギョウシキ

13話目投稿しました。

2021年3月9日。今日は先輩たちの卒業式。

私たちは在校生として卒業生を見送るために式に出たわ。有馬くんはお世話になった先輩もいたのでしょうね、大粒の涙を流してたのを見たわ。かなり珍しいから私は思わずびっくりしちゃったわ。あなたが泣くなんて珍しいから。そんなあなたも好きよ。私は先輩と何も接点がないから悲しいという気持ちは分からないけれど、人と会えなくなるって気持ちはよくわかるわ。私もあなたがいなくなったら悲しいもの。一緒に高校を卒業して、一緒の大学に卒業して、一緒の会社に就職して、一緒の家に住んで、そんな生活ができないなんて嫌だわ。ずっと一緒にいたいもの。

そんなことを考えていると、いつの間にか卒業生代表あいさつになってたわ。私はこういう話を聞くのが好きだからちゃんと聞いていたわ。

楽しかった思い出、一番印象に残った出来事、一番好きだった授業、そんな過去の話を聞いていると私もいつかそんな思い出がたくさんできるのだろうかと少し楽しみになったわ。その思い出の全てにあなたがいると思うと、楽しみでたまらないわ。


「先輩の晴れ姿とはいえ、悲しい気持ちが大きいね」


「そうだね...でも、祝ってあげなきゃ」


「そうだね、、、」


そんな会話をしても私は中学の時の卒業式も特に先輩と関わりがなかったから、やっぱり気持ちが分からないの。ごめんね。あなたが好きな人は私も好きになれると思うけれど、関わりがないと無理だわ。でも、そんなことはないと思うけど、いつか離れ離れになった時に私にもそう思ってくれるかしら。


いつかそんな時も来るのかしらね。

そう思って、顔を上げると式は幕を閉じたわ。

読んでいただきありがとうございました。

2年生編はまたいつか。

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