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ワタシノキミニッキ  作者: 桜渓凪愛
12/13

バレンタイン

12話目投稿しました。

2021年2月14日。今日はバレンタインデー。でも今日は日曜日だから学校であなたに会えないの。だからといって、渡すことは諦めないけど。明日渡せばいいとも思ったけれど、それは彼女として失格だと思うわ。でもいきなり家まで行ったらあなたはびっくりすると思うから、ちゃんと連絡してから行くの。私の中には夜中だから渡さないという選択肢はないの。


「今空いてる?」


夜の9時前にあなたに連絡してみたわ。まあ見ていなくても家には向かっているのだけれど。家はそこそこ近いおかげでそんなに時間はかからないの。ゆっくり向かっていると通知音が手の中から聞こえたから、パッと見てみると「空いてるけど、どうしたの?」と連絡が来てたから、「バレンタインチョコ渡したくて、今家に向かってるのだけど、できたらでいいから迎えに来てくれる?」と返信したわ。そしたら「分かった。今どこにいるの?」と彼が。


「電話でもいい?」


そう送るとすぐに電話をかけて、あなたもすぐに出てくれたからすぐに声が聞けたわ。ほっとできる、安心できる声。耳元で走っている音が聞こえてきて、あなたの吐息、足音、全てが愛おしく思えるの。駆け寄ってきてくれていると考えるだけで胸がいっぱいになりそうだから、それをあなたの愛でなくして欲しいの。


「ごめん、待った?」


息を切らしながら駆け寄ってきてくれたと考えるだけでも、その姿を見るだけでも好きな気持ちが溢れてくるわ。本当に大好きだもの。


「ううん、全然。いくらでも待てるもの。」


「冬にそれは風邪ひいちゃうよ」


「それでもいいの」


あなたに会えるならそれくらい。


「風邪ひいちゃったら心配だからね?」


「ありがと」


にやけそうになりながら返事をしたわ。


「そんなことより、これ受け取って欲しいの。ほら、今日はバレンタインでしょう?」


「嬉しいけど、、もしかしてこれだけのためにこんな時間に?」


「どうしても今日渡したかったから。」


「ありがとう。こんな彼女がいて幸せです」


「私も!」


「これからもよろしくね」


「こちらこそよろしくお願いします」


この日はさらに愛が深まった、そんな日だと思ったわ。

読んでいただきありがとうございます。1年生編次回最終話です。

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