世界観設定
読まなくても大丈夫ですが、読んでおくと世界観が分かりやすくなるかと思います。
この世界には黒魔族・白魔族・剣族・拳族・竜族の5つの種族が存在する。多くの国では種族の違いから戦争や差別が繰り返され、いつの時代も争いの種となってきた。現在も共存できて3部族までというのが、世界共通の価値観。
魔法には火、水、風、光、闇の五つの属性がある。
・セリュジア王国
海に面していて資源が豊富、温帯に属し四季がある。
よその国からは恵まれた国と認識されている。唯一すべての種族が共存している国らしい。(他の国では人種間の対立が激しく、多くて3種族までしか共存できていない。)
四季あり。
国防力としては国王直属の軍隊・王国軍が存在するのみ。王と国民の精神的距離も近く、平和を保っている。
・王国軍
王国軍の仕事は基本的に、王都と5つの領に住む国民の魔物からの守護、治安維持である。
各種族混合の隊を編成し、3ヶ月毎に各領地・王都を回り守護する。
・モンテマジョル領
主に黒魔族が生活している。
ここでは黒魔族軍隊長アンナ・メンディエタが軍を統率。
自然に囲まれており、王国で最も広い領地。各地で討伐された魔物はしばしば民の間で売買されたりされなかったり。研究職が多い。
平地で農業がさかん。
・ボズワース領
主に剣族が生活している。
ここでは剣族軍隊長クロエ・ボズワースが軍を統率。
街並みが整っており、厳か且つゆったりとした雰囲気が漂っている。
牧畜がさかんである一方、それぞれの剣にあった職業で生計を立てている。有名料理店が多い。
・ビェルカ領
主に拳族が生活している。
ここでは拳族軍隊長アラシュ・ヤンチークが軍を統率。
海に面していて漁業がさかん。夏はリゾートとなるため有名な観光地になっている。
基本的に各種族間の対立はない国だが、何故か剣族と拳族には微妙な空気がながれている(交易はさかん)。
領民は全体的に薄着。海にも魔物が出るため、よく航海に軍が同行する。
・アンドレ領
主に竜族が生活している。
ここでは竜族軍隊長ドラコン・ペルサキスが軍を統率。
大部分が山岳地帯となっており、強力な魔物も多い。人々はふもとの村落に定住。けっこうな頻度で魔物が降りてくるため、ここでの軍の仕事はほぼ魔物討伐。冬のアンドレ領は王国軍隊士にとって『恐怖の3ヶ月』らしい。
比較的弱い魔物は民が自分の竜と協力して倒し、その討伐報酬で生計を立てたりしている。倒せそうにない魔物討伐は軍が担当(軍が討伐した魔物の報酬は、食べ物で領民に還元)。貧富の差ができやすいが、王国軍と領民、そして領主との距離が最も近く、助け合いながら成り立っている。
・ラポワリー領
主に白魔族が生活している。
とても狭く小さな領地なため、隣接しているモンテマジョル領とアンドレ領に派遣されている軍が共同で守護する。
薬学、農業がさかん。田舎で温厚な人が多いが、観光名所も特にはなく、若者が少ない。
・王都
ミーティアと呼ばれる全種族の聖地に位置する。
およそ2000年前に初代王がここを中心に建国した。
星塔とよばれる、かつて何千年も前に人間に力を与えた神が降り立ったとされる塔があり、それを取り囲むようにして王都、王国が形成されている。
色んな種族が生活していて商業がさかん。娯楽施設も豊富。
魔物の出入りは少ないが、人のいざこざが多いためここでの軍仕事は主に見回りと城の警備。
軍隊長は定期的に王都に集まり、会議を開く。
・王立学院
王都にある学院。
13歳〜18歳の6年間、ある程度の能力を持った子供がここで学ぶ。入学にはある程度の学力、または魔力が必要。
学年ごとに大きくわけてふたつのクラスがあり、ひとつは学問中心の普通科クラス、もうひとつは王国軍に入るための戦闘訓練中心の軍科クラス。
普通科には比較的裕福な子供や領主の跡取りなどがいる。
軍科もある程度の学問や礼儀作法を習うが習熟率は低く、普通科はより高レベルの学問や礼儀作法を身につけるため、しばしば軍科を『脳筋』と見下しがち。
軍科の人間の大半は卒業すると王国軍に加入し、1年間は隊士見習いとして活動する。
王立学院に入れない子供は、地方の普通学校に通っている。