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第三皇女は魔族がお好き  作者: きのこダンス
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「お嬢様ぁ。僕の立場はどうなっちゃうんでしょう……。僕、大好きなお嬢様から離れるとか本当に本当に嫌ですよ……。」


 あれこれ考えるのに忙しい私の隣で従者であるポフェロがおろおろと小声で話しかけてきた。

 私をつかむ手が若干震えているのは何故だろうか。

 私がポフェロを手放すなんて絶対に有り得ないのに。

 深海色の瞳には涙が溜まっていてうっすら泣きそうになっている。

 

 そうよね、そうよね。

 新しい執事が来るっていう話しだっただけのはずよね?

 なんで玄関先で皆さん立ち尽くしてこんなお話に??

 ポフェロや私じゃなくたって混乱するわよね??


 しかも私とポフェロ以外皆知ってたかの様な感じだし。


 私なんて使用人にお暇を出して誰も居なくするから家族である私たちだけで出迎えましょう。

 これからの事も考えて必ず必ず(・・・・)正装してきなさいって、珍しくお母様だけでなくお父様にまでくどい程言い渡された時、てっきり歓迎の証として皆で一応形として礼装して出迎え、玄関先でクラッカーでも鳴らして特大ケーキ用意してあっという間に家族だけの使用人には見せられない様なハチャメチャパーティーが始まるのかと思ってたのに。


 ちなみに従者のポフェロに関しては私の管轄なのでお暇なんて出させやしないし出されたら私が困る為別枠である。

 ポフェロだってお暇出されたところで帰る場所が無い為部屋に篭るしかないので困るだろうけど……。

 

 それにしても前々から色々想像して色々準備してたのに……。


 それなのに相手は喜ぶどころかこの反応。

 お父様までもがでかいお腹のあたりを左手で擦りながら右手で米神を押さえてたりする。

 

 変なもんでも拾って食べたのかしら。

 頭が痛いなら頭痛薬でも飲んどけばいいのに。


 まだまだ大量に作った紙ふぶきと今手に持ってる鳴らしちゃった後のクラッカーをどうすりゃいいのよ。

 言っとくけど今更色の変更は難しい、というか無理よ!


 全部全部私の手作りなんだから!!


 あ、でも一部ポフェロにも手伝ってもらったっけ?

 

 そこはどうでもいいや。


 この重苦しい空気の中、デュリオには気に入らない色かもしれないけど思い切ってぶちまけてやろうかしら!!

 

 頭はもういっぱいかけたし今度は(デュリオ)の通り道いっぱいにやっちゃうか?


 うん、やっちゃおうか?わたし!!

 

 折角デュリオの部屋にも細工したのになぁ、懇親の力作を!

 

 なんかもうそういう空気じゃないんだから思い切ってこの苦労をぶちまけろ!!!


「この一ヶ月、頑張ったんだからね……。」


 思わずぽつり、と私の口から言葉が零れ落ちた。


 ……特に紙をハートや星型に切り抜く作業とかラメ入りの紙を音符に切り抜く作業とか……。


「お嬢様ぁ……。」


 全く話を聞いちゃ居ない私にポフェロはがっくりと肩を落としたみたいだった。


 デュリオはますます冷たい瞳で私とポフェロを見比べ、目を細めると


「……ですのでお話をほぼ聞いてらっしゃらない御様子ですがミリアディア様、早速では御座いますが三日後、こちらを出発し登城して頂きます為のご準備をなさって下さい。(わたくし)めは本日、与えられましたお部屋でお休みいたします。」


 とそれはそれは冷たい声と態度で言われてしまった。

 こ……後半またしても聞いてなかったわ……。


 私が紙ふぶきのこと考えてる間、何言ったんだろ。


 ってか登城する流れにやっぱしなるのかぁ。

 流石に登城を断るのは無理そうよね。


 はぁ……。


 ってか謁見とか私に出来るの???



 

 

 

約四ヶ月ぶりの更新です。

 一時帰国からバタバタしていたらすっかり日にちが過ぎ去っていてびっくりです。

 家族に小説を載せる話をしてみたところそんな初心者がずうずうしくもサイト使うなんてサイト側に負担掛かるし良い作家さんの為にも迷惑だからやめた方がいいよ。とか

 誰も読まないんだからメモ機能とかでいいじゃん?とか

 色々と物凄く馬鹿にされてそれもそうかもと何気に凹んでました。

 もうちょっとで何故サイトという媒体で投稿をする事に決めたのか忘れてしまうところでした。

 

 それからブクマがあって驚きと喜びのあまりひっそり泣きました。

 評価までありがとうございます。

 ちなみに家族にブクマ!!って昂奮して話した結果ものすごーく冷めた目でよかったねーと棒読みされて自作自演扱いされた挙句、直後に間違えたんじゃね?と言われました。

 もし間違いだったとしてもそれでもいいもん。嬉しかったです。有難度御座居ます。


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