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ある夏の日の夜

作者: 鞠目

コンナ アツイヒハ ヤッパリビールデスヨネ

私はビールよりもワインが好き

どちらかと言うとビールはあまり好きじゃないわ

だって苦いもの


コノミセハ タレノホウガ オイシインデスヨ

私はフレンチが食べたかった

美味しそうに焼き鳥を頬張るあなた

タレがシャツに付きそうなの気がつかないのかしら


女心がわかってないと有名なあなた

口には出さないけれどわたしにも不満がないわけではないのよ


知らないんでしょう

顔はいいのにもったいない

職場でひそひそ囁かれてるの


気づいていないんでしょう

初めてあなたに会う人がたいてい頬を赤らめること

それから徐々に熱が冷めていっていること


だけど私はそんなあなたのことが好き

我ながらどうかしてると思うけど

どうしようもないんだもの


ナニカイイコトアリマシタカ

不思議そうに聞くあなた

無邪気な子どもの面影を残すあなた


知らないんでしょう

わたしがあなたを好きなこと


気づいていないんでしょう

わたしのビールがぬるくなってること


ビールの苦味を今日はあまり感じないのは

素敵な時間を過ごせている証

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― 新着の感想 ―
[一言] 何だただのリア充か( ˘ω˘ ) そして私のデビュー作よりポイントが高い( ˘ω˘ )
[良い点] キュンときます(>_<)♪ めっちゃ可愛い!! 「あなた」の言動に「はぁー」って溜め息つきそうになりながら、でも、そんな「あなた」の全てが愛しく思えちゃってる「わたし」がとにかく可愛い!!…
[良い点] 女心の分かっていない、鈍感な相手に最初は怒ったふりをして、徐々に柔らかく甘さを含んだものに変わっていくのが大人の女性の余裕を感じさせる、ほど良い甘さのお話でした。 [気になる点] 顔が良い…
感想一覧
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