第三六話 蓮子と流星
━━ここは……宇宙?
星が沢山あるからそうなのかな?
あれっ? 私、戻っていないの? メリーはいないし……別々の所に出たのかな?
取り合えず、ここは宇宙みたい。
でも、私はどうすればいいの? 移動するにも、ここが何処だか知らないから無理に動けないし……でもただ立っているだけもねー……。
動くか動くまいかを、葛藤して目線を上に上げた。人が考えてる時によくあるね。
目線を上にしたら眩い光が視界に入ってきた。
━━あ、あれは……。
思い当たるものを思う前に光は私を襲ってきた。
━━━━
━━あれっ……。
そうだ、私は光に襲われたんだ。
私はまだ宇宙空間に立っていた。
思い当たるものはもうすでに分かっていたけど、思う前に襲われちゃった。周りの星がより一層に輝いて見えるのは気のせいかな?
そんな事を考えていたら目の前に大きな境目が現れたよ。多分、結界の境目だと思う。っていうか、私いつから結界の境目が見えるようになったっけ? 前にメリーが見た境目は結構大きかったって言っていたけど、その時の私はまだメリーの目に触れないと見えなかったよね? って誰に聞いているの? 私。
取り合えず、その境目に入ったよ。
━━━━
「っていう事があったんだけど……これって、前にメリーが言ってた夢と全く一緒だよね!? 一緒に来ちゃったっていう事はないの?」
ここは私の家。私達は無事に帰ってきたんだ。
私はメリーの方に体を向かせ、メリーは私の方に体を向かせていた。
「絶対にないわ。あの時の感覚、夢とおんなじだし、境目を通ったらここに着いたのよ」
「じゃあ……メリーは未来で私の身に起こる夢をあの時に見ちゃったって事ぉ!?」
驚きだよ! という事はメリーの能力の力が増しているっていう事かな?
「そう……みたいね」
「結構……凄いね」
気持ち悪いって思うほどだよ、メリー。でも、このままメリーがいっちゃうと私……。
「取り合えず……食べる? 今、夜だけど」
「そうしましょうか。今日、色々あったものね」
私達は晩御飯に合成夏野菜を使ってカレーを作った。因みに玄関にある夏野菜の事じゃないよ。東京に行った帰りに買ってきたんだ。もう、生き返っているけどね。
合成も美味しいけど、天然も食べてみたいよ。
私達は食べ終わった後、お風呂でいちゃいちゃして、寝たよ。
だんだん話の長さが短くなっている気が……。




