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この世界で  作者: 甘栗
3/73

第3話 戦うと決めて

3話目です


2話目の最後で叫んだばっかりに、悠翔くんは…

雲が、まだら模様を青空に描きながら浮かんでいるのを、見ると雲に思いを馳せたりするんだけど


「今はっ、それどころじゃないっ!!」

現在進行形で、僕はファンタジーやゲームではお馴染みの『魔物』に追われている

理由は、簡単です

さっき、絶叫を上げたから


まあ、気づかれるよね

よく考えたら、ムシャクシャして叫ぶなんてやったらいけなかった

叫んでから、何かするでもなく呆けてたらいつの間にか現れた

叫ぶだけってのは、不味かったね、危ないね、死亡フラグだね、これからは控えますね

学びました

ありがとうございます、ですので、どうぞお引き取りください


そんな、考えは後ろから追っかけてくるモノには届かなかった


「身体の色、が、緑の魔物、アレって『ゴブリン』だよね…やっぱり!!」

ハイ、ゴブリンに追われています

しかも、2体に


「キィキィ!!」

「ギィギィ!!」

残念…ゴブリンさんは、人語は無理らしい

「逃げてばっかじゃ、いけないのは分かるけど…」

こちとら、初期装備なんかないんじゃあ~!!

追いかけっこになる前に、混乱した僕が何もない場所を指差し、「で、出たー。ドラゴンだー!?」と言ったら、指差した方向を慌て確認し出したので、その間に走り出して、現在に至る


ゴブリンさん達は、単純らしい

いや、即死亡は回避出来たからいいけど

しかし、騙されたと知ったあちらは怒ったのか、さっきからしつこい


「…やっぱり、戦ってみるしか」

あちらとの、距離はまだ一定だ、だけど僕の体力が持つとは限らない

戦おう、それしかない、武器ないけど


走りながらも、ゴブリンを確認する

敵の得物は、ナイフと素手か…えっ、ナイフ?刃物じゃん!?

違う違う…まずナイフ持ってる奴を勢いつけた蹴りを当ててダウンさせれたらさせる

もしくは、ナイフを持ってる手首に、攻撃してナイフをなんとか落とさせる

そんで残りの相手に警戒しながらナイフを奪い、それで応戦する


2つ目は、武道の経験がない僕には出来るかわからないけど

3つ目、奥義を使ってみる……って、なんだよ、奥義って!?

無いよ、あるわけない、ここでボケる必要ないから

あー、うー、ダメ元、やってみるか!!


「やるしかない、やるしかないんだ」

死にたくないから、僕はまだ死にたくないから

この世界メガリスに、来て1日も経たずに死ぬとかイヤ過ぎる


くるりと、方向転換しナイフ持ってる奴目掛けて走る

「ギィギィ?」

突然、迫ってくる僕に変な声を出して首を驚いた様子だ

その隙だけあれば、充分だ


僕は、そのまま勢いをつけて地面を蹴り跳ぶ、そしてゴブリンの顔に飛び蹴りを放つ

「サンダーキック!!……ウソだけど」

雷は、出なかった。

……分かってたけどね


「ギャアア!?」

蹴りが当たったゴブリン苦悶の声を上げて、倒れた


「こんのぉお!?」

そのまま、相手の腹を踏んづける

「アギャア!?」

絶叫を上げて、一瞬、身体が九の字に曲がった

苦しいのか、僕に背を向けて腹を抑えて蹲ってる

よく見ればナイフを落としている

ナイフで……勝てる


落としたナイフを拾い、蹲るゴブリン

どうしたんだろ?戦うと決めた時から、変なーー

「ー今は、関係ないか」

そうだ、関係ないさ

まずは、こいつを倒そう

「…倒すだけ」

そのまま、ゴブリンの頭に両手で握りしめたナイフを突き刺す

「!?!?」

何かに当たったような手応えがしたけど、力を込めて奥へ奥へと刃を突き刺す、肉を刺す嫌な感触が、刃から伝わる


後は、どうすればいい?

「ー引き抜かなきゃ」

そうか、倒すんだからね

引き抜いて、出血する勢いを増やさせなきゃ

「さよなら」

引き抜くにも、力をこめる必要があった

じゃなきゃ、なかなか抜けないから

なんとか引き抜くと、緑色の血飛沫が噴水の水のように勢いよく出てきた

顔や服に掛かった、どろりとしてて気持ち悪いし生暖かい

びくびくと痙攣したかと思うと、動かなくなった


「……次」

あ、そうだ、次がいた

まだ倒さなきゃ


ここで逃がして、もし増援なんか呼ばれたら困る

「ギィ…ギィ!?」

あ、逃げた

追わなきゃ、走るゴブリンを追いかける


なんか、さっきと反対になったなとか場違いな考えがよぎる

もともと、距離は離れてなかったからすぐに追いついた

「ギィイイ!!」

破れかぶれなのか、追いついたゴブリンは、僕に殴りかかってくる

それを、横に跳び、避けた

僕は、距離を詰めてナイフを腹部に突き刺した


また刃から伝わる手応えに、少し眉をしかめた

グッと奥まで、突き刺した後に引き抜く

「…ギィ、ギ」

ゴブリンは、傷口を、両手で押さえている

「はぁ、はぁ」

地面に、力無く倒れたゴブリンを長い間見ては入れなかった

その場に長居したくなかった僕は、体力を使い切ったのか、ふらつきながら離れた


少しだけ離れた場所まで来て、なんとなく空を見上げる

逃げてる時は、青かった空もうっすらと朱に染まり出していた


「…これから、どうしよう?」

夜になる前に人のいる場所を見つけるのが、いいんだろうだけど、何処にあるのか知らない


それ以前に、この世界で使うお金なんか持ってない


「後、この服についた血もなんとかしなきゃいけないのか」

戦ってる途中で、浴びた緑色の血

時間が経ってきたから、乾いてしまった


こんなんついた服を着て村や町に、着いたら不審な目で見られそう


手に入れたナイフも先端が、少し欠けてしまって頼り無い感じがしる


そう言えば…戦ってる時の感じ、たぶんアレが1つ目の特典サービスなんだろうな

助かったけど、疲れた


とりあえず完全に夜になる前に、人のいる場所を探さなきゃ

戦闘(一方的になってしまいましたが)描写は、難しいですね

動作の1つ1つを書くだけで、悩みました

これが、今の私の精一杯です

上手くなるように頑張ります


さて、悠翔くんも女の子になってますし、いつまでも「悠翔」はマズイですね

誰かに会ってもいいように名前を考えなきゃいけません

ね、考えておきます

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