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銀の鷹  作者: sanana
23/29

絹花-02

ここから毎日更新予定です!

神殿を案内してくれた時のエディさんの笑顔を思い出す。


『そうですか。あなたにそう言っていただけると、

 多分陛下が一番お喜びになります。』


本当にうれしそうな笑顔。

お姉さまが大好きなんだって、そう思った。


そんなエディさんの心の中に暗黒があると言う黒の風。

それを黒の風が乗っ取る理由になんて、絶対にさせない。


「あなたはさっき言ったでしょう?誰の心にも暗黒はあるって。

 だったら、あなたにそこにいる資格はないのよ。

 エディさんだけが特別ではないわ!」


絶対に許すわけにはいかないから。

エディさんにお姉さまを、他の誰をも、傷つけたりさせないんだから。


「黙れ!」


黒の風が右手をかざすと、どこからともなく突風が吹いて、私やハルお兄様、リセさんを吹き飛ばす。

すごい力だ。


「リセさんっ!」

「リセ、大丈夫か?!」

一番遠く、壁に打ち付けられる形で飛ばされてしまったリセさんに、リナス叔父さんが駆け寄って抱き起こす。


「私は大丈夫です。」

リセさんはどこか打ったのか少し苦しそう。


ハルお兄様と私は、すぐにお姉さまと黒の風の間に立ち戻った。

私はかろうじて、お兄さまは瞬時に。


「あきらめの悪い輩だな。何度でも同じことだぞ。」


黒の風がにやりと笑う。

…あんな笑い方、エディさんはしない。

だけど、あれはエディさんでもある。


「そうはさせるかっ」


カイが呪文を唱えると、大きな樹の根が現れて黒の風を捕まえる。

黒の風はセレネを手放さず、逃げるように飛び上がるが、

樹の根はその足を、胴を腕を捕まえ、キリキリと締め上げる。


「くっ」


でも、それは、すぐに風によって細かく切り刻まれ、破壊される。

その間もセレネの手首は捕まれたまま、苦痛に顔をゆがめるセレネが見える。


そして根を破壊した風はカイへ向かう。

風をよけながら、カイは大きな水の塊を黒の風に投げつける。


「無駄だ。」


またも突風が水を弾き、弾かれた水の力は周囲の私たちへ返ってきた。


「いけないっ」


ハルお兄様が剣を上にかざすと、お兄様を中心に、お姉さまや私を、そしてセレネだけを包む光の輪ができあがる。

水の塊を弾くと、光はすっと消えた。


水の塊を弾いた突風は、防御していたはずのカイを捕らえ、女王の間の壁にたたきつけた。


「カイっ!」

「くそっ。大丈夫だ、絹花。」

壁の一部がぱらぱらと崩れ、その瓦礫をよけながらカイが立ち上がる。


「それにしてもあいつ、エディの力を使っているのか?。」

ハルお兄様が剣を構えなおしながら言う。


「いやー、そればっかりじゃないみたいだな。

 確かにエディの力を感じるんだけど、いつも以上に風の力を強く感じる。

 あいつ、風の神官とは言え賢者の力も持ってるからな。

 普通力を使うときは、無意識に違う精霊の力も混ざるんだよ。

 でも、今のあいつは百パーセント風の力だ。

 …黒の風、と名乗るだけあって、風の精霊に何か関係しているのかもしれないな。」


カイがお兄さまに近寄りながら答える。

目は黒の風を、エディさんを見据えたままだ。


「そうか…。」

お兄様が複雑そうにつぶやく。


「もう終わりか?ではこちらから行くぞ。」

黒の風がニヤリと笑うと、再び右手をかざした。

わかっているのによけきれない!

私たちは再び壁際に吹き飛ばされる。


「お姉さま!」


お姉さまの前には、黒の風が、エディさんが立つ。

その間をさえぎるものが、何もない!

頑張って、ちょっと予約掲載なんてものをしてみることにしますよ。

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