1/29
プロローグ
小さい頃に読んだ「不思議の国のアリス」。
白ウサギの後を追っていったそこは不思議の国。
でも、どちらかというと「鏡の国のアリス」の方が好きだったのだ。
自分の足で進むアリスが魅力的で…。
だいたい、なんで何もしていないのに「首をはねろ」といわれなければならないのだ?
しかし、だいたい巻き込まれる運命と言うのは、理不尽なものだ、と、この年になってはじめて知った。
ありえないことだが。
悪かったわ、「不思議の国」のアリスさん、今までいろいろ言ってしまって。
でも、不思議の国に巻き込まれたアリスは、最後夢だったとわかるけれど、
私の巻き込まれているこの世界、果たして最後に夢だとわかるのかしら?
どう考えても夢にはしてもらえない気がするけれど…。
ゆるーい異世界ファンタジーです。
どうぞよろしく。




