旦那様のご嗜好にはお付き合いできませんので
気が付いたらカールを応援してる自分がいました(?)
番外編を追加しました。
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『伯爵令嬢フリーデリケの合理的な日常』
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静まり返った食堂に、カトラリーのぶつかる微かな音が響く。
「そういえば、ルーカス。学園はどうだ?」
アイゼンハルト伯爵家の当主、カールが息子に尋ねた。
「父上。二年前に卒業しています」
「ああ、そうだったな」
ルーカスが苦笑して答えると、カールは覚えているのかいないのか、曖昧な返事をする。
このやり取りは、息子が卒業してから既に五回目だ。
「それでは父上、母上。私は先に失礼します」
二年前に成績上位者として学園を卒業したこの優秀な息子は、爵位の継承に向けて忙しい日々を送っている。
夕食の後も政務に励むのであろうその背中を見送りながら、アイゼンハルト伯爵夫人──フリーデリケも夫に退席を告げようとしていた。
「旦那様。私も──」
「フリーダ」
だがそれより先に、にこやかな笑みを浮かべるカールが彼女を呼び止めた。
「たまには茶でもしないか?」
夫の交友相手は複数人用意していたはずだが、なぜ今になって自分に声をかけてきたのか。
そんな疑問を周りに悟らせることなく、常と変わらぬ澄ました表情でフリーデリケは口を開いた。
「申し訳ございませんが、私も政務が残っておりますので」
「そうか。それは残念だけど、仕方ないな」
◇
食堂をあとにしたフリーデリケは、執務室に向かう廊下をきびきびと歩いていた。
心から残念そうに眉を下げる夫の先程の顔が、やけに脳裏にこびりついて離れない。
そもそもこのアイゼンハルト伯爵家の血を継ぐのは、夫人であるフリーデリケの方だ。この国では女性は当主になれない、なんてことはないのだが、やはり男性を据えるのが一般的だ。彼女は表には立たず、裏から家を支える道を選んだ。
そこで同格の伯爵家から入り婿として迎えられたのが、ヴァイマン家の三男、カールであった。
いずれ家を出される予定であったためか、随分とのんびりした男であったが、やたら野心を持たれて分不相応な振る舞いをされるよりは、とアイゼンハルト家は判断したのだ。
しかしフリーデリケの計算違いは、カールの貴族としての意識が想像以上に薄かったことだ。矜持もなければ責任の概念すら希薄。もはや無色透明と言ってもよい。
これが流行りのガラスであったなら、その透明度の高さから最高品質だと称されたに違いない。
などという飛躍した結論に至ったことも、遥か昔の思い出だ。
思索を巡らせる彼女をよそに、その足は規則正しいリズムを刻み続ける。
ふと、ある考えが浮かんだ。
──もしや、夫の相手をさせていた愛人たちに何かあったのだろうか。
思わず歩調が乱れた。
このところ息子の爵位継承準備にかかりきりになっていた。長く我が家に仕える手慣れた使用人たちも息子の方へ付けていた。
普段より夫への注意が逸れていたのは間違いない。
念の為、確認したほうがいいだろう。
硬い床を打つヒールの音だけが、夜の冷気が満ちた廊下に響いていた。
◇
──後手に回った。
「案の定」と言えばいいのか、「まさか本当に」と言えばいいのか。
カールはやらかしていた。
フリーデリケが用意した愛人たちは皆、未亡人や高級娼婦であり、互いの利になるよう契約を結んでいる。賢い彼女らはわざわざ危険を冒すような真似はしない。
が、目を離した隙に夫は平民を愛人にしていた。
しかも子を孕んでいるという。
カール本人はいまだに自身を平凡な三男程度に思っているが、それでも貴族の端くれだ。やはり平民の中にいたら目立つのだ。既に噂になりかけているとあっては、取れる手段は限られてくる。
すっと目を細め報告書を読むフリーデリケは、いつの間にか止まっていた息を小さく吐くと、数秒目を閉じた。
静かに目を開いた彼女は、向かいに座る息子を真剣な眼差しで射抜く。
「ルーク」
困惑した顔で書類の文字を目で追っていた彼は、わずかに開いていた口をぎゅっと結び、居住まいを正した。
「予定より少しばかり早まりましたが、貴方が当主となるのです」
「かしこまりました、母上」
自室へ戻ったフリーデリケはまっすぐ机に向かうと便箋を取り出した。飾り気のない、しかしその手触りから質の良さが感じられる品だ。
彼女の手は、無駄の削ぎ落とされた機能的なペンを走らせる。揺れる蝋燭の灯りが、落ち着いた色合いの壁にその影を映した。
◇
アイゼンハルト伯爵家の玄関ホールには、外出用の衣装に身を包んだ三人が集まっていた。
淡いグリーンを基調としたデイドレスを着たフリーデリケに、同じ色を身にまとったカールが声をかける。
「しっかり者の君によく似合っているよ。森の賢者様みたいだ」
「……ありがとうございます。旦那様も、その朗らかな雰囲気によくお似合いです」
既に一人前の主人のように留守中の指示を出していたルーカスが、二人のそばへやってくる。
フリーデリケがまとうグリーンが落ち着いた森であるとするならば、彼のそれは瑞々しい新芽のようだった。
「馬車の用意が整ったようです。お二人とも、そろそろ出発しましょう」
◇
アイゼンハルト家もそれなりに格式のある伯爵家であるが、ガーデンパーティーの会場であるリヒテンシュタイン侯爵家の庭はそれ以上であった。
植木の枝一本一本に至るまで手入れが行き届いている。柔らかな陽光に照らされる花の角度ですらも、緻密に計算されているに違いない。
会場へ一歩足を踏み入れると、招待客たちの意識がさり気なく「アイゼンハルト伯爵家」へ向けられるのを感じる。
「これはアイゼンハルト伯爵、伯爵夫人。ご機嫌麗しゅう。先の夜会以来ですな」
フリーデリケは一歩前に出ると、手本のように一切ぶれのない、完璧な淑女の礼を返す。
「ご無沙汰しております。またこうしてお目にかかれましたこと、心より嬉しく存じます」
すると、カールが朗らかに口を開いた。
「ああ! この前の夜会の料理は絶品でしたな、また食べたいものです」
「……アイゼンハルト伯爵は食通でしたか。妻も夫人にお会いできるのを楽しみにしておりましてな」
その隣に寄り添っていた夫人が、頬を淡い桃色に染めながら続ける。
「ご機嫌麗しゅう、アイゼンハルト伯爵。フリーデリケ様」
フリーデリケが会話の合間にちらりとルーカスへ視線をやると、彼は彼で別の貴族に話しかけられていた。相手の顔にはアイゼンハルト家に対する好奇心が見えるが、ルーカスは「ご子息には学友として良い刺激をもらった」などと巧みに話題を誘導していた。
パーティーに招かれているのは概ねフリーデリケやルーカスに好意的、もしくは敵対関係にない貴族ばかりだ。
しかし皆、娯楽に飢えているのだ。あるものはその好奇心を扇の陰に隠して、またあるものは手鏡越しに。耳をそばだててアイゼンハルト伯爵の、いや、フリーデリケの動向を窺っている。
その全てを、彼女は視界の端で捉えていた。
次々とやってくる貴族たちをさばきながら、フリーデリケとルーカスは自然とカールを一歩後ろに隠すように振る舞っていた。
何も知らぬ者が見れば、鷹揚に構える伯爵そのものに見えるだろう。
その時だ。
ザッ、ザッ──
芝を踏む音。微かな音にもかかわらず招待客の間に静寂が伝播する。その音の主が歩みを進める先では、波が引くように人々が道を空けていく。
「やあアイゼンハルト伯、夫人。楽しんでくれているかな」
フリーデリケは動揺一つ感じさせない、凛とした声音で流暢に言葉を紡ぐ。
「お招きにあずかり光栄に存じます、侯爵閣下。これほど見事なガーデンパーティーを拝見できるとは、身の引き締まる思いでございます」
ヴァレリアン・フォン・リヒテンシュタイン侯爵。彼はこのガーデンパーティーの主催者であり、フリーデリケの母方の従兄でもあった。
家同士で親密な関係がある訳ではないが、定期的に個人的なやり取りをする程度には親交がある。彼女の勘違いでなければ、彼女自身と息子はそれなりに有用だと認識されているはずだ。
「おや、ルーカス殿じゃないか。貴公の噂は聞き及んでいるよ。これほど立派な跡継ぎがいるのであれば、伯爵家は安泰だね。夫人の苦労も報われることだろう」
驚愕が顔に滲んでいたルーカスが、一瞬のうちに表情を取り繕って礼を取った。
「過分なお言葉を賜り、恐悦至極でございます。これもひとえに、閣下をはじめとする皆様のご指導があってこそ。今後も精進して参る所存です」
カールはその間も、せわしなく視線を動かしていた。
なぜ場が静まり返ったのか、
なぜ招待客たちが避けていくのか。
なぜ、ヴァレリアンが自分に声をかけるのか。
必死に答えを探すが、彼にわかるはずもない。もごもごと動いていた口元から、ようやく言葉を発した。
「……か、閣下。お招きいただきありがたく存じます。その……身に余る光栄です」
そんなカールの様子にヴァレリアンは笑みを深めた。
「おやおや、熊にでも遭ったような顔をしないでくれたまえよ。私と君の仲ではないか、アイゼンハルト伯。いや、カール殿」
ざわり。
会場の空気が震える。聡い者ならヴァレリアンがわざわざ「カール殿」と呼んだ意図に気が付くだろう。
フリーデリケはここに来て初めて、カールの後ろに下がった。ルーカスを見れば、「聞いてません」とでも言いたげな目をしたまま、母にならう。
「あ、……その……」
カールの視線はヴァレリアンのある一点を捉えて離さない。さすがにルーカスも気になっているようで、時々、ほんの一瞬だけ、視線が揺らぐ。
話題を探すカールが思い切った様子で口を開いた。
「閣下、そのウサギはいったい……」
「ああ、これかい?」
その間もヴァレリアンが腕の中のウサギを撫でる手は止まらない。
「カール殿はこういうものがお好きだと風の噂で聞いたのでね、用意したんだ」
「え……?」
カール自身は特別ウサギが好きなわけでもなく、いったいどこからそんな噂が湧いて出たのか心当たりすらない。
たっぷり逡巡した後に、当たり障りのない返答をしたはずだった。
「え、……えぇ、愛らしいですね!」
「ご満足いただけたようで良かったよ」
ヴァレリアンは変わらず絵に描いたような優美な笑みを貼り付けている。
しかし、それは彼だけであった。
周囲の招待客たちから好奇心が漏れ出す。
微かな衣擦れの音も、大勢が発すれば会場の空気を一変させるには十分だ。
「あら」
「おや」
「まあ」
いくらカールと言えども、この異様な空気が自身に向けられていることに気付かないはずがない。訳がわからない、といった顔でキョロキョロと辺りを見回している。
そんなカールの背中を見つめながら、フリーデリケはカールという男と過ごした年月を思い返していた。
貴族にとって「平民」というものは、管理し庇護するものであって、そのような関係を築くものではないのだ。そう、愛玩動物と同じように。
今もなお貴族としての自覚に乏しいカールは、これからもきっと、己が何をしたか、何をしてしまったのか理解することは無いのだろう。
「ところで」
ヴァレリアンの声がフリーデリケの思考を遮った。聴衆もみな静まり返り、彼が次に何を言うのか耳を澄ませて待ち構えている。
「カール殿は商船プロヴィデンス号をご存知かな?」
「え、えぇと……」
「そう、一時は海上貿易で大成功を収めた、隣国の商会が保有していた船だ」
言い淀むカールを無視して、彼は舞台俳優のごとく大げさな身振りを交えて話を続ける。
「あれは気の毒だったと思わないかい? どんなに優秀な航海士や従業員がいたところで、商会長が考えなしならばどうにもならないのだから。プロヴィデンスは今、あの海底で何を思っているのだろうね」
ヴァレリアンはこの上なく憐れみを映した顔をカールへ向けた。
「君も、そう思うだろう?」
「……ッ!!」
何がどうまずいのかはわからないが、とにかくまずいことはわかる。正解を求めるカールと、フリーデリケの視線が交わった。
しかしフリーデリケはカールへ助け舟を出さなかった。それは二人が婚約を結んで以降、初めての事であった。
どんなに縋るように見つめても、いつものようには答えをくれない妻に困惑しながら、カールは弱々しく答えた。
「……そ、そう、ですね」
フリーデリケにとって、カールを婿に迎えたことは彼女の人生唯一の失策であった。
そしてそれに伴う結果は、彼女が負うべき責任である。
そう結論づけていた。
◇
ガーデンパーティーから帰宅した三人は談話室に集まっていた。
目の前にティーカップが置かれた後、フリーデリケが口を開いた。
「旦那様にはルークへ爵位を譲り渡した後、領地の別邸にて隠居していただきます」
「そうなのか?」
事態が全く把握できていないカールに、フリーデリケが一から十まで丁寧に説明する。
にもかかわらず彼の方は、
「えっ! あの子は僕の子なのか!?」
「フリーダは一緒に来ないのか?」
「ルーカスも大人になったんだなぁ」
などと、気の抜けた返事をしている。
カールがどんなにぼんやりしていても、あれだけ派手に失脚をすれば、野心を持った親族に担ぎ上げられることもないだろう。
そして、この男のことだ。領地の隅での暮らしにもそのうち順応するだろう。というのが、フリーデリケとルーカスの見立てだった。
そうしてアイゼンハルト伯爵家の当主交代は、瞬く間に行われた。
しばらくは口さがない者たちが目立つだろうが、若き当主となったルーカスの腕の見せ所だ。
そんな彼を支えるために何をすべきか。フリーデリケは今日もまた、澄ました顔で思索を巡らせるのであった。
◆後日談 sideルーカス
「旦那様。領地からです」
先々代から我が家に仕えている家令が、珍しく困惑気味に報告書を差し出してくる。
「何か問題が?」
「……そうではないのですが、内容を見ていただいた方がよろしいかと」
紙の束に目を落とす。
目立った問題はないように見える。
一枚、また一枚と書類をめくったその瞬間。
私の目はその一文に釘付けになった。
「……は?」
私は思わず額に手をやり唸ってしまった。
コンコン、コンコン。
書斎にノックの音が響く。
「母上、いらっしゃいますか?」
「ええ、どうぞ」
重厚な扉を開けたそこには、背筋を端然と伸ばし座っている母上がいた。
「……父上なのですが」
完璧な淑女と名高い彼女の、形の良い眉が歪んだ。
「今度は何をしたのです」
そうと言えばそうなのだが……。
「それが、金を稼ぐにはどうしたらよいのか、と監視役の使用人に尋ねているそうで……」
母上の眉間のシワが深まる。
「なぜそのような事を?」
「その……子どもには金がかかると、兄弟の多い友人が以前言っていた、と……」
そう伝えると母上は黙り込み、何かを考え始めた。
「……母上」
返事はない。
「……母上?」
「……」
「……母上ッ!?」
「……!!」
母上が理知的な切れ長の目を見開いた。
「……父上についてはひとまず、一般常識を叩き込むように指示しておきました。今のままでは働きに出たところでお荷物ですからね」
「……そうですか。わかりました」
年若くして伯爵家を継いだ私と、その補佐であった母上。それは苦難の連続だったと言ってもよいだろう。
だがしかし、母上のこのような顔を見たのは、後にも先にも、このときだけだった。
◇
社交期も終わりを迎え、私と母上は領地の本邸へ戻っていた。
伯爵家当主としての振る舞いにも慣れてきた、そんなある日のことだ。
ローテーブルを挟んだ向かいのソファーには、いつもと変わらず洗練された雰囲気をまとう母上が座っている。
その母上いわく。
夫の愛人の子とはいえ、アイゼンハルトに関わる子どもだ。立派に育てあげなくては家名に傷が付く。
だが伯爵家で養育するわけにはいかない。
だから、あの男を使えるようにしなければいけない。
それがヴァイマン家から平凡な三男を拾った自分の責任。
だ、そうだ。
理路整然と話しているが、正直何を言っているのかはわかりそうでよくわからない。
理解できたことといえば、母上は父上の指導を行うためにしばらく別邸へ行く予定、ということだけだ。
それはわかった。
わかった、が。
綺麗に組み立てられた理論にもかかわらず、規格違いのペン先を軸に取り付けているかのような、何とも言い難い違和感が拭えない。
『頭痛が痛い』
などというふざけた言葉は、今まさに、このときのためにあるのだろう。
私はそう、心から思った。
完。
【人物紹介】
● 元アイゼンハルト伯爵
カール・フォン・アイゼンハルト
生家はヴァイマン伯爵家。
妻の実家の爵位を継いだ三男坊。婿。
いまいち社交や統治を覚えられないまま当主になり、貴族としての意識が薄すぎてもはや無色透明。
平民に手を出し、妊娠問題で完全に破綻。
フリーデリケの愛人管理が完璧すぎて、婚姻契約には婚外子防止効果があると思いこんでいた。アホ。
相手方との示談の過程で婚姻にはそんな都合のいい効果はないと知ってすこし恥ずかしかった。アホ。
● 妻(元アイゼンハルト伯爵夫人)
フリーデリケ・フォン・アイゼンハルト
アイゼンハルト伯爵家の血を継ぐ女性。極めて合理的で冷静。
夫に対しては早い段階で見切りをつけており、情より家の存続を優先した。はず。
示談の際に夫の思い込みを知り、思考を整理するため思わず数秒目を閉じた。
目を閉じる直前に椅子ごとひっくりかえる息子が視界の隅を過ぎったが、武術の成績も優秀だった彼はうまく受け身を取るだろうから問題なし。と瞬時に判断した。
● 息子(現アイゼンハルト伯爵)
ルーカス・フォン・アイゼンハルト
有能で理性的な後継者。
父に対して情はあるが、判断は「家」基準。
多分、作中一の常識人。
示談の際に父の思い込みを知り、額を押さえて天を仰ぎすぎたため椅子ごとひっくり返った。
最近『頭痛が痛い』の意味を知った。
● 経験の浅い護衛や従者たち
元伯爵が街に出かける際、お側についていた。
平民を愛人とすることに疑問を抱いたが、
カール「大丈夫だ、僕と彼女には子ができることはない!(だって、婚姻契約には婚外子防止効果があるから!)(キリッ)」
と、主人である伯爵に言われ
(……きちんとご自分で線引きしているのか)
と、うっかり納得してしまった憐れな人たち。
● リヒテンシュタイン侯爵
ヴァレリアン・フォン・リヒテンシュタイン
フリーデリケの母方の従兄。アイゼンハルトの血は引いていない。
ウサギに無礼を働いたため、あれ以来末娘が口を利いてくれない。




