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探偵前物語  作者: 水嶋


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佐々木さんは…

佐々木さん…

意外にテキトーな所もあるのね…

「オジサン…俺と遊ばない?安くしとくよー。今無一文だから…」


通りすがりにタクミくんと言う男に声をかけられた。





後輩の荒木に頼まれて二丁目を聞き込みしていた。


荒木とは昔刑事をしていた時にバディを組んでいた。

荒木は顔はヤバいが、中身は真面目で温厚で人当たりが良い。


悪く言えばお人好しで都合良く上手く使われそうだと心配もしていたが、あの見た目なんで余り荒木を知らない人には大丈夫だろう。


荒木は見た目もアレだが腕っ節も強かった。

警察の柔道大会なんかでは大抵の奴らは敵わなかった。

まあ、無駄に身体を鍛える趣味もあるみたいで、半無理矢理息子にも色々させてるらしい。


俺は今厚労省に所属している。

元々麻薬取締官になるのを目指していた。

色々あって途中刑事になったが、やはり此方を目指し直した。

変わったケースなのかも知れない。

地道な捜査なんかは勉強になった。


刑事と言った方が協力してもらいやすいので名乗る事もある。

一般人には違いなんてどうでも良いだろう。

まあ元刑事なんで多少許して欲しい。

やってる事も似ている。


俺も丁度この辺りのタレコミもあって調べていた。

結局元を辿れば反社に行き着くので、その部署に行ってる旧知の荒木とはお互い情報交換もしていた。


今回は追加で助けてあげて欲しい子もいるらしいんで、ついでに探している。

本当お人好しだなあ荒木は。俺もか。



そこでたまたま拾ったタクミくんに流れで連れて行かれてバーに行った。





「おじさぁぁーん、あそばなぁいー?安くしとくぅー。」



聞いていた年頃とあの感じ…

多分荒木が頼んで来た子だろうと思った。


さっさとマスターが追い出してしまったので、今回はそれとなくあの子の情報を聞いておいた。


聞いた感じだと、色々店なんかを回っていて、いつここに来るかも分からないらしい。





別日にバーに行ってマスターには自分の身元を明かした。


「実は私は麻薬取締官です。」

マスターは刑事だと思っているが、敢えて否定もしなかった。


この店もヤクの取引に使われる事も有るらしく、困っていたみたいなんで、えらく喜ばれた。


協力も進んでしてくれてカメラ映像の提供は元より、色々教えてくれた。


「佐々木さんが言ってた蓮ってホストはねー、前のタクミの彼氏だよー。」



何か凄い偶然と言うか巡り合わせだ。

たまたま声をかけて来たタクミくんから色々繋がって来ていた。



「タクミくんも薬物絡みあるのかな?」


「それは無いねー。そーゆーの嫌いだし、客に勧められても絶対手出さない。蓮がそーゆー子供騙してアコギな事してるのも知らないんじゃ無いかなー?」


「なら蓮とどう言う繋がりだったんだろう?」


「多分普通に蓮が飲みに来てここでナンパしたみたいよ。まあタクミってモテるからねー。歌舞伎町も二丁目も近いし姉妹都市みたいなもんだからね。たまたま出会ったんだと思う。」


「成る程ね。」


「タクミも昔からここの常連でさ。夜の仕事はしてなくて、当時は普段は真面目に昼間働いてたよ。」


「へー!」


今のタクミくんしか知らないから意外だった。





その後たまたまこの店でタクミくんと会った。


その時、オドオドしてる子供が店に入って来て、タクミくんが上手いこと何事もなく無事に店から出してあげていて感心した。


聞いたら元教師らしい。

多分今の状況になったのは深い訳があるんだろうが、勿体無いなと思った。


根は真面目で優しい子だろう。

上手くやり直せてあげられないかなと柄にもなくまるで荒木のような事を考えていた。



それとなくマスターがタクミくんに蓮の話を振った。


「あれから蓮と会ったりしてる?」


「うーん、こんななった俺に愛想つかせて出てっちゃったきり、どうしてるか分かんないー。俺も興味ないしー。」







蓮については情報が分からなかった。


前にいた店は辞めてるみたいだが、その後の足取りは掴めていなかった。






○○○○○○○○○○






その後割と早くにこの店で取り引き現場を差し押さえた。


荒木と久々にタッグを組んで懐かしい気持ちになった。


はやり若い内からマル暴に引き抜かれただけあって鍛えられたのか先発の特攻には慣れた物でソツがなく感心した。




その後荒木に頼まれてた子も無事救出出来た。


荒木が匿ってた子もとりあえず落ち着いて来たので、暫くして家に返す事にしたらしい。


ただ、武田くんは身寄りがないがあの子は家族がある…







言い換えれば映像なんかも回収し切れてないだろうから不安材料にはなっていた。


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