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探偵前物語  作者: 水嶋


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森の哲学者

あっちの物語で書けなかった弟です。

「あー!今日も綾さんに会えなかったー!」




綾さんと言うのは、三ツ矢の家に最近入ってきた娘、端的に言えば三ツ矢家の家長赤彦の外に作っていた婚外子だ。


その娘綾の母親が事故で亡くなり、施設に入って居た所を引き取って家に住まわせている。


その三ツ矢家の長女小百合は、このアホ兄貴、隼人と幼少の頃に婚約を俺の家、御子柴家と親同士で結んでいる。

とは言え、書類などを交わした訳ではなく所詮は口約束の粋だが…


最近この綾に兄隼人は横恋慕している模様…

兄隼人はいずれ家の会社を継ぐ。

正直色々ポンコツだが、人を惹きつける様なカリスマ性は有ると思う。俺には無い部分だ。

後はアホだが見た目もそこそこイケメンで根っからの楽天家で明るい。

そこも俺には無い部分だ。


かく言う俺は自分でもヤバい奴だと言う自覚は有る。

趣味と言ったら…




「梟介は今日はご飯食べるかしら…」


母親が呟いている。


俺の家族は思ってる事が口に出る。

やはり皆アホだと思う。


趣味は盗聴、盗撮、身辺調査、諸々…

他人の秘密を覗き見るのが趣味と言う最早犯罪だ。

かと言ってストーカーになりたい訳では無い。


特定の誰かに固執はしない。

あくまで他人を観察して秘密を知って優位に立ってる気になって優越感に浸りたいんだろうと自己分析している。


長男隼人…ハヤブサは速飛翼、スピードスターのいかにもヤンキーなんかが好きそうなバカな名前。

次男梟介…フクロウは森の哲学者、まあ根暗でヤバい奴な名前。


猛禽類縛りを名付けた親も厨二病拗らせてんなと思う。俺もだけど。






パソコン画面を前にそんな事を思いながらカロメのチーズ味をかじっていた。





○○○○○○○○○○




「キョースケー、お兄さん紹介してー!」


「生憎、兄貴もう婚約者いるよ。」


まあ兄貴はモテる。

たまたま見かけたクラスの女子から頼まれた案件は10秒で解決させた。


「御子柴君、今度の生徒会に立候補しないか?中々手を上げてくれる子が居なくて…」


「すみません、放課後なんかは色々勉強とかに充てないとなんで…」


まあ、俺は学校ではそこそこ優等生だ。

勉強もスポーツもそこそこ出来ると思っている。

こんな感じに担任に頼まれる程度には。


まあ見た目も飛び抜けて良くも無いが、そこまで悪くもないと思っている。


学校では社交的に振る舞っているので、表面上の友達何かもそれなりに居る。


因みにこの担任は妻子持ちだが3組の桑名さんと付き合っているのを俺は知っている。

こないだ初めて勢いでエッチしたらしい。

避妊はしろよ。大人として最低限のルールだぞ。と心の中で注意した。





○○○○○○○○○○





「梟介坊ちゃん、今日はどうされました?」


「いやね…いずれは会社の跡を継ぐ兄貴のサポートをして行きたいって思ってるからさ…今の内からウチのグループ会社の仕事内容とかさ、時間ある時に少しずつ勉強しときたくて…」


「はあ…では案内させますんで、少々お待ち下さい。」




今日はウチのグループ会社に見学の名目でアポ無しで来た。


この会社は主に不動産何かを扱っているが…


俺は高木組のダミー会社なのを知っている。

まあ厨二病拗らせてる様な親父だ。

真っ当な経営だけでここまで大きくは出来ない。

こう言う繋がりも多少は仕方ないだろう。


それに関しては家に対して嫌悪感等もなく、特に何とも思わないが…





やっぱり面白い!


何か刑事やスパイになった気になってウズウズ、ワクワクして色々調べてしまっていた。

こう言う所が俺も厨二病拗らせててると言わざるを得ない所以。


相手はヤクザだ。下手に深入りしたらヤバいのは百も承知。


嗜む程度に抑えておく弁えはある。




そして…





会社の入り口フロアに立っている、強面の警備員…


元刑事で、名前は本名荒木、問題を起こして辞めている。


その問題に高木組との癒着等とあったが、こうしてこの会社に潜り込んでいる。


履歴書の名前や経歴は詐称していたが、少し調べてみたら分かった。








もう、ワクワクが止まらない。


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