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三柱ゲーム  作者: さらん


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◆アマテラス編 ~敗北の先に見えた光~

ソラの、その力強い言葉は、まるで、暗闇の中に灯された、一本の蝋燭のようだった。


カイと、そして、賢者リーフの顔に、失われていたはずの「色」が、わずかに、しかし、確かに、戻ってくる。


「…そうか。そうだな、ソラ。君の言う通りだ」


カイは、自嘲するように、ふっと、笑った。

その笑みは、もはや、空虚なものではない。自らの未熟さを受け入れ、そして、その先を見据えようとする、リーダーの顔に戻っていた。


「我々は、情報戦にも交渉にも負けた。だが、我々の目的は、勝つことではなかった。…民の、幸せ。それを、俺は、見失うところだった」


彼は、リーフへと向き直る。その瞳には、先ほどまでの絶望はなく、深い、深い信頼の色が宿っていた。


「リーフ。君には、これから、とてつもなく、重い責務を、負わせることになる。…すまない」

「…いえ。カイ様。私に、できることがあるのであれば」

「君には、これまで通り、ここに残ってもらいたい。そして、この国に駐在する、我々の同胞たちを、率いてほしい。あの、恐るべき王の、その懐で、我々の民の、暮らしと、安全を、守り抜いてほしいんだ。それは、ドワーフ王国と付き合うのとは、別次元の困難かもしれない」


リーフは、静かに、そして、力強く、頷いた。

ソラの言葉が、彼にもまた、新たな「覚悟」を与えていた。


「――御意に。このリーフ、命に代えましても、必ずや、その大役、果たしてご覧にいれます」

「ありがとう、リーフ。あなたがいれば、安心だわ。…でも、あなたの負担を、少しでも減らすために、私とカイは、すぐに、本国へ戻らなくてはならないわね」


カイも、その言葉に頷く。


「ああ。今回の遠征の結末を、我々が結んだ、この国の『庇護下に入る』という、民の未来のための『契約』を、長老ロランに、そして、全ての民に、伝えなければならない」

「きっと、国中が、大騒ぎになるわ。ロランも、簡単には納得しないでしょう。でも、説得しなければ」

「ああ。俺たちの、新しい戦いは、もう始まっている。そもそも、今回の策はロランが考えたものだ。彼にも一緒に、責任を負ってもらおう」


目の前には、困難で、茨の道が続いている。

だが、彼らの瞳には、「自分たちが、本当に守るべきもの」を見つけた、強く、そして、確かな光が、再び、灯っている。


彼らは、この後、人間の王に、正式に帰国の途につくことを告げ、そして、それぞれの、新たな「戦場」へと、向かうことになる。

一人は、怪物の懐で、同胞を守るために。

そして、二人は、国の未来を守るため、厳しい現実を、自らの民に、伝えるために。


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