表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三柱ゲーム  作者: さらん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

43/102

◆スサノオ編~スサノオの愉悦~

その頃、高天原の一角。荒々しい波動を纏うスサノオは、ライの動向を興味深げに眺めていた。彼の目の前には、獣人族の城の様子が、まるで透き通る水面のように映し出されている。ライがズリからの報告を受け、真剣な表情を浮かべる様子が、スサノオの視界に飛び込んできた。


「よしよし…ようやく動き出したか、ライめ。」


スサノオは不敵な笑みを浮かべた。ライがすぐに動かないことに焦りを感じるどころか、彼はそれを「熟考」と捉え、自身の神託を真剣に受け止めている証拠だと解釈した。


「あの呑気な獣人が…、ようやく面白くなってきやがった。姉貴たちの国をどう動かすか…楽しみだぜ」


スサノオは、ライが「この世界を統べるため」と解釈した自身の神託が、本来「姉貴たちの国を頂く」という、より個人的で荒っぽい思惑から来ていることを悟られないよう、静かに、そして満足げにライの次の手を待っていた。

彼の顔には、この「頂上の勝負」が本格的に動き出したことへの、純粋な愉悦が浮かんでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ