表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三柱ゲーム  作者: さらん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/102

◆ツクヨミ編~普通の部屋の謎~

階段を折り切ると普通に部屋に出た。

今度は扉はなく、そのまま侵入する。

特に仕掛けはないが、ヒントもない。

念の為、家臣たちに部屋の捜索を命じる。


「この部屋にもなにかあるはずだ。念入りに探せ。」


家臣たちが四方に散らばり、それぞれ調査を開始する。


「陛下、ここの壁にボタンらしきものがあります。」

「陛下、こちらにもありました。」


家臣たちによって、押しボタンが3つ発見された。



◆ツクヨミ編~ボタンを押したら幸せ~


俺の目の前に、3人の家臣がそれぞれボタンの前に立っている。

ふむ、3つのボタンか。こういうのは大抵、同時に押すか、あるいは特定の順番で押すのが定石だ。


「よし、俺が合図をする。3人で同時にボタンを押すのだ。いいな?」


ここで見事に仕掛けを解き、威厳を取り戻さねば。さっきの紅茶の恨み、ここで晴らさせてもらう。

俺は3人の家臣がボタンに手をかけたのを確認し、大きく息を吸い込んだ。


「押せ!」


俺の号令と共に、家臣たちが力強くボタンを押し込む。

ゴゴゴゴゴ……と、部屋の奥の壁が静かにスライドし始めた。隠し通路だ。


「おおっ!」


と家臣たちが歓声を上げる。

よし、うまくいった!これでこそ王たる俺の判断力よ。


と、思った瞬間。

ポンッ!ポンッ!と軽快な音が2つ鳴り、ボタンを押した家臣のうち2人の頭上から、紙吹雪と共に垂れ幕が下がってきた。


【大当たり!】


そして、残る1人の頭上にも、やや気の抜けた音と共に垂れ幕が下がる。


【残念!】


「な、なんだこれは?」


俺が呆気に取られていると、大当たりした2人の家臣の前に、先ほどのティーカップと同じように、今度は湯気の立つミートパイが乗った皿がスッと現れた。


『頑張るあなたにご褒美を』


そんな声がどこからか聞こえる。

大当たりした2人は大喜びでミートパイに食らいついている。


「うまい!うますぎますぞ、陛下!」

「え、あ、ああ、そうか……」


俺は恐る恐る、残念だった家臣のほうを見た。彼はションボリと垂れ幕を見上げている。

よかった。仲間がいて。

俺は彼に近づき、そっと肩を叩いた。


「気にするな。俺なんかお茶も飲めていない。お前はまだマシだ。」

「はっ、ありがたきお言葉……。ですが陛下、何かあちらに」


家臣が指差す方向を見ると、残念パネルの根本に小さな文字が書いてある。


『残念賞:この部屋の謎のヒント』


なんと!

これこそ一番の大当たりではないか!

俺たちは壁に書かれたヒントを食い入るように読んだ。


「ゴーレムは王の間にあり。ただし、真の王の帰還を待っている」

「真の王……?」


どういうことだ。王である俺はここにいるというのに。

家臣たちも首を傾げている。

ともかく、これでゴーレm……いや、ご褒美の恨みは忘れよう。今は謎解きが先決だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ