◆ツクヨミ編~王としての第一歩:国難と神の介入~
「おい、女神。なんでこんなに食料がないんだよ!!」
『ドワーフは飢饉で人口を減らしたからのう』
「おい、ドワーフの道具を売った金で食料を輸入しろ。それで開墾を急げ」
『ほほう、やればできるではないか。その調子でがんばるのじゃぞ(ほほほ)』
「陛下、穀物だけでなく食肉も不足しているようです。畜産の振興を進言いたします」
「で、予算は?」
「はっ、どこにもありません(ビシッ)」
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(どうしろと)
「ではまず、税率を下げ国民を豊かにしろ。そして、貿易を活発にするのだ。」
「しかしそれでは国庫が」
「国民が増えれば税収も増える。何事もそれからだ。」
(ほほう、内政に力を入れておるようだの。われも、夜の間に飼料を育てておいてやるとするかの)
「陛下、今年はなぜか飼料の育ちがよく」
「ふむ、育ちがいいのは良いことだな」
「なのですが、飼料に誘発されてか虫も大量発生し、農産物まで食い荒らしております」
「くっそー、おいっ、女神!!虫をどうにかしてくれ!!」
『は?神がそのようなことを手を出すわけなかろうよ』
「ホントに役に立たねーな」
全軍に討伐命令をだした_| ̄|○ il||li
全軍への特別報酬、農村への復興支援、畜産の振興支援、どんだけ金が必要なのか。王様って1番偉いんだよな。 なんで俺だけこんなに苦労してんだ?
『ほほう、苦労しておるようじゃな。食料1つでそんなに目まぐるしくするとはのう(ほほほ)』
「食料1つでって、人間は食わねーと死んじまうんだよ」
『ならば、死なぬ者共を使役するがよかろう』
「は……?」
(何言ってんだ、こいつ)
『ゴーレムを完成させたと、先代のドワーフ達が言うておったのう』
「なに?」
『それを使役すれば食料なぞなくても問題なくなるであろう?』
「そんなものどこにあるんだよ」
『ほれ、そこに入口があるじゃろ』




