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◆アマテラス編~エルフの長老の懸念~
今回のアマテラス編は短いのでまとめて公開します
アマテラスが去った後、エルフの長老は自室に戻り、古木の椅子に深く腰掛けた。窓から差し込む優しい木漏れ日が、彼の長い白髪を照らしている。
(女神様は分かっておいでなのだろうか。そのゲームの召喚者にエルフを選んだことの……)
長老の心には、拭い去れない不安が広がっていた。エルフという種が持つ特性、その穏やかで自然を愛する性質は、果たしてあの神々の「ゲーム」と呼ばれる競争の世界で生き残っていけるのだろうか。特に、アマテラスのあの気まぐれな采配と、具体的な指示の欠如は、彼らの未来を不安にさせた。




