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魔界との戦い  作者: 白木
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正体見たり!

「何か分かったか?閲呉。岩山の向こうにはどんな怪物が居たんだ?」


 閲呉は自分が調査して来た全てを披露すると、室蘭の顔色は曇った。


「こんな化け物が居るのか・・それも無数に?」

「飛虫と言うのもそれこそ無数に居るようですが、岩山頂上付近の風があって、こっち側には来られないようです。むしろ、この怪物がこの飛虫を食ってくれるお陰でこっち側には飛んで来れないようです」

「成程・・しかし、やっかいな化け物ばかりよのう」


 その通りだ。こんな怪物達があちら側には居る訳だ。なら、やっぱりあちら側からこの平野に白、赤、緑、黒魔が送り込まれて来たのであろう。単純な推理だが、人為的な白魔洞も占拠されたと言う証左が出て来るのだ。山岳集団にも謎がある。元々あちら側に住んでいたとするなら、山岳の山腹まで追いやられたと言う事になるのだから。


「今日は聞きたい事がちょっとあったんですが」

「おう、何だ?わしは、何もお前に隠す事も無いからな」

「なら、何で総大将となっているのに、抜燐殿に仕切らせているんすか?結構闇部分が多いっすよ。この人は」

「まあ・・知恵者だし、上手くこの集団をまとめてくれていると思うんだがな、わしには武があるが、その組織?と抜燐が言うが、そう言う事は疎いからな。それに、自分の弟子達をお前の妻にもなった燕尾もそうだが、次々と知恵者を育てている」

「まあ、そうなんですし、疑っている訳じゃないんす。それに、今は食う事と戦う事が全てですしね。俺達は戦う方の者っす。じゃあ、ずばり言うけど、元々赤、白、緑、黒魔って居たんすか?どこからかやって来たんじゃないんすか?特に黒魔洞は暗路とも言っておりますが、とんでもない化け物もいたし、黒魔もとんでもない奴だったし」

「多くは黒魔洞からやって来たんだろう、多分そうだとわしも思う」

「じゃあ、白魔洞と言うのは先祖が住んでいたんすか?」

「その辺は、ちらっと聞いた所ではあるが、住んで居たと思う。それで、粗末ながら、わしらの住まいはそこから切り出した石で作られているからな」

「合点がいったっす。成程それなら良くわかる、ならその4種はあっち側から来たと言うのと合致もします。でも、緑魔洞もそんなに奥行きも無い。こっちはどうっすか?」


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