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魔界との戦い  作者: 白木
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魔流の生き方

 北のビユウ国が、三度軍勢を整えて姿を現した。その間に当然ビゼンは仕掛けを複数作ってある。地雷には驚いたようだが、今度は横一杯に広がり展開するような陣形では無かった。軍勢は前回が約3万と言う数であってようだが、今回は少なく5000名程だと言う事だ。それでも迎え撃つエツゴ軍は、1000名にも満たなかった。地の利は双方ともない。砂漠地帯だからだ。そしてその先200トイまでは何も無い荒涼とした大地が続く砂漠である。ビユウ国が何故そこまでして攻めて来るのかは、恐らく人質にしているエツゴ軍と同族である人種を取り戻そうとしているらしいと思っているからだ。又、彼等はエツゴ軍の情報をかなりの部分で仕入れているらしく、やはりウレイが送っていた斥候が捕らえられ、その情報を聞き出していたからだろう。又、エツゴ軍が黒魔人洞におけるその亜上原国時代の、所謂魔物使いだとも思われているようだ。そんな事まで分かって来ては居るものの、全く話し合うだのと言う次元では無い。彼らは完全に相容れぬ存在としてエツゴ軍を見ているようだし、そもそも奴隷にしている同族を、自分達の王国にとっては下級の人種としている訳だから、そんな余地など微塵も無い訳だ。今度はかなりの重武装をして出現して来た。戦車も重厚な鉄板を全面に張り付け、鉄矢の防御対策をしているし、戦車も数名が漕ぐ馬力のある大型の物を作っている。恐らく鉄弓も改良し、飛距離が出るようにしているのだろう。空船は相当上空から監視している。エツゴ軍は新に作った飛機などはまだ出現させてはおらず、取りあえず地雷の付近まで敵が進んで来るまでは傍観している事にした。


「むむ・・あの重武装で地雷が効果を発揮出来るのかな」


 エツゴが呟いた。傍のビゼンが、


「前の地雷では吹き飛ぶまいな・・だが、足止めにはなると思う」


 その会話の途中で、敵の戦車がどかーんと音がした。戦闘が地雷源の所まで進んで来たようだ。まさか、こんな先までエツゴ軍が地雷を仕掛けて来ているとは思わなかっただろうし、その上にからの砦を幾つもその先に構築してあった。所謂ダミーである。資材が無尽蔵にあるエツゴ達によっては人海戦術よりも、物量作戦で対応している。


「どうだ?」

「少しは破壊出来たようだが、やはり敵も武装を強化している。損傷は与えたようだがな」


 ビゼンが呟いた。そこで敵軍は止まり、今度はからの砦に無数の鉄矢を撃ち込んで来た。飛距離は前回の倍はあったし、かなりの破壊力を秘めていた。だが、無人の砦を幾ら攻められようと痛くも痒くも無かったのである。それでも矢弾は続いて行く。


「後で相当の収穫だな、大量に撃ち込んで来た。こちらは一発も返していないのにな」


 ようやく2時間程経ってから、矢弾は止んだ。その砦は、確かに破壊されたようだが、こちらの人員が逃げ惑う様子が無かったからだろう。


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