魔流の生き方
「やった!同時に3つの事を全て完璧にこなしたぞ、ユウゴ!やったな!」
この時ばかりは、エツゴはごしごしとユウゴの頭を乱暴だが、撫でるのであった。ユウゴは天才児とは言え、まだ子供だ。その父の最大限の褒めてくれた事に総身が熱くなった。涙が零れた。エバが拭いてくれる。
「兄、良かったね。誰よりも兄は研究して来た。そして、何度も試作をして来た。そして、実証する事によって誰も真似の出来ない事をやってのけた。私にはそれは無理」
この出来事は、少なからず西ゝの国・ともう言おう。動揺を与えたのである。この世代にユウゴのような天才が出現していなかったら、恐らくビドウの血統がいかに特殊な細胞を持ち、復活遺伝子と言うものを持っていても消滅させるものを具備していた事をエツゴ達が知る由も無い。いかなる時代においてもそもそも不老不死なるものなど存在しないのだ。物質である限り、それは何時か消滅する。或いは形を変えて変化する。常にそれは変化する所に継続的な未来があるからであって、しかもそれは永遠では無いのだから。
こうして、しばらくの間、西ゝ平原からは監視と言う動物達の姿は無かった。又、飛来する鳥の中で、やはり西ゝ平原から見て東側の状況を探っていたのは、小型の琵鳥と言う種があって、何かのやはり音源によって操作されていた。そして、その琵鳥には記憶媒体と言われる今で言うCPUがあって、西ゝ平原に情報をもたらしていたのであるが、やはり、このアマルガの網によって捕獲された事も、ユウゴ達の分析が成される事になった。
「うわ・・この胴体、足の部分に何か見た事も無い道具がついている。とんでもないよ」
ユウゴが驚くのであった。
「これって、つまり何かを記録出来るようなものなの?」
キランが聞いた。
「分からない・・でも、琵鳥は鳥種であり高度な知識も持たないと思うけど、帰巣本能と言うものはある筈だ。つまり、この彼等から見て東の地域には、この鳥に何かを記して西ゝ平原に伝達出来る手段を持っていると思うんだ」
「なら、もっともっと東には、この琵鳥と連絡を取れるに西ゝ平原の者が住んで居ると言う事になる?或いはこの軍の中に敵の密使が居る?」
「両方あるだろうね、それは。けど、この琵鳥が己の眼で見た物を伝える手段なんて無い筈なんだ・・いや、僕の知らない程この琵鳥の知能が発達していたなら、それは別だけどね」
「どうやって記憶、或いは記録が出来るとユウゴは言ったの?」




