表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔界との戦い  作者: 白木
28/116

再出発までの準備

 そして、しばらくして、閲呉が羽で織り上げたものを試翔しようと言う段階になって、抜燐の側近がそれに気づいた。


「何?閲呉が天鳥の羽を集めて、飛翔する用に作っただと?何時の間に」


 すぐ抜燐が自分の弟子である燕尾を呼んだ。


「燕尾、天鳥の羽を集めて飛翔する翼を制作しているのは確かか?」

「ええ、そうですけど、何か?」

「むう・・飛翔隊はもう組織している。なのに、お前達閲呉隊がそれを制作するのは何故だ?」

「うふふふ、お師匠様、おかしな事を仰いますね?」


 燕尾は笑った。


「何がおかしいのか?」


 抜燐は首を傾げた。


「我々は、自分達の意志でそうしようと思いました。制限があったのですか?その事に」

「いや・・各隊にはそれぞれに守護や、飼育、製造、探索の役目はおぼろに決めては居るが」

「その探索隊である閲呉隊に、飛翔的な修練は必要ないとでも言われるのですか?」

「む・・燕尾、お前は我の話を逆手にとったような言い方をする。それは含みのある言葉なのか?」


 流石に抜燐は何かを感じてそう質問をした。


「ならば、我らに黒魔暗路の探索に派遣し、怪物を仕留めました。そして、尚その先を継続して命令なさらないのは何故でしょう?」

「それは・・あの暗路が危険と言う事はお前達も分かっている筈だ。故に得体の知れない怪物がこちらに進出して来ないように防御と、攻撃をも兼ねて今は少しずつ暗路を広げている所なのだ。そして、楽理の油を利用した灯かりを開発し、桧葉を使用せずとも効率の良い方法を編み出したのだ」

「我々には知らされていませんでしたね?それは」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ