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魔界との戦い  作者: 白木
136/145

展開が変わった

「そこからだ。つまり、黒魔人は俺達が遭遇した最初の敵だった。しかし、現黒魔人は似ても似つかぬ奇妙な生体であり、且つ相当な知恵を持っている全く別物だ」

「ええ・・そうよ?単に黒魔人と我々がそう呼んでいただけであり、名前が同じだと言うだけの事よね」

「ふむ・・問題は全くそこじゃないし、言いたい事は違うからな、エンビ・・ふふふ」

「ふふ・・分かっているわよ。貴方には珍しく遠回りに言うから突っ込んだだけよ」

「じゃあ、ここには二人だけだ。それに、密偵も居ないから、話す」

「ちょ・・と待って?密偵?何の事なの、それは」

「居ると言う事だよ。こっち側の何名かを操っているらしいと言う事だ、黒魔人がな。奴らは常にそう言う戦法を使う。力では俺達の方が圧倒するからな」

「それを調べていたのね?エツゴは」

「ああ・・かなり前から調べていた。かなりこっち側の動きがあっちに渡っているらしいと言う事は、当然こっち側も密偵を送っているからだよ」

「ふう・・貴方のそう言う察知力と言うか発想力は誰にも敵わないわね・・」


 そこからエツゴは二人だけだと言うのに、小声で耳打ちをするのであった。戦局は大きく変わろうとしていたし。かなり戦いにおいて、戦略と言うものが高度化しているようだった。

 数日して、その二人の者をヤケンが捕らえて来た。エツゴが指示したものは、こっちが主か?エンビは眼をくりくりとさせた。それに対したのはビゼンであった。


「ヤケン、お前は他の指示を受けているのだろう?そっちを進めてくれ」

「え・?」


 またエンビの眼がくりくりとした。秘密作戦では無く、ビゼンも知っていたと言うのか、しかし、これはどうやらキランの作戦のようだった。元々、身体能力も優れ、密偵同然の働きをしていたヤケンだ。同時に二つの指令を捌けるだけの今は腹心も居る。エツゴは、ヤラ、マビと言う彼らにしては二文字の名である二人の前でこう言った。


「お前達は山族の中でも、反主流派と言うか、やはり上原族とは少し違う部族のようだな」

「知らぬ・・元々上原族と言う大きな集団でも無かろう。複数の部族の集まりでは無いか。食うためには、同族?そんなものなど関係も無し」

「確かに、正論だ。うん。しかしな、お前達が黒魔人と会話が出来ると言う話はどうだ?」

「知らん・・そんな話をする為に我らを捕らえて来たのか?何の為にだ」


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