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魔界との戦い  作者: 白木
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改名を発表する?

 もうそんな備えの事まで話題になっているのである。

 次々と報告があがって来た。エツゴも自分が率先して調査に向かった。確かに巍種は、どうやら草食系の砂地にあるコケを主食にしているようだ。そして、そのコケを分析と言うような高度な事が出来るような文化も無い。無いが、バツリンは確かに有能な者だった。今まで調べて来た事を、やっと読み書きできるカタカナ文字にして、書籍を作り出したのだ。その結果として毒を含め、薬湯やその今までの蓄積して来たものを提出したのだ。キランは、バツリンを一時誤解していたが、これ程大事な人物だった事を改めて知った。その結果は勿論出ないものの、コケがある重要な役割を果たしているかも知れないと言う可能性を知る事となり、興奮してビゼン、エンビに伝えた。エツゴは、巍然族の2種いる大型の武将?まさしく武具を使うのでそう呼ぶし、動きも人間的なので今対戦している所であった。

 ガン、ガガン、ビシュッ!やはり鞭風の武具は相当に強力であり、エツゴ程の豪将でさえも簡単に倒せる相手では無かった。周囲に巍然族は居たが、この大きな個体の傍には寄っては来なかった。彼らは軍団を組むとか組織で戦う集団ではない事は既に分かっている。この中に入り込めば自分達も巻き込まれる事を、恐らく本能的に悟っているのであろう。


「ふ・・やっぱり強いな。でも、こちらもお前の動きは分かった。確かにその鞭風の武器は、容易に中には入り込めないし、健全な状態の巍然族でも上のクラスの者と戦うには、大変だなとは分かったぜい。どおりゃああああっつ!」


 エツゴは、背中に背負っていた大刀をこの時抜いたのだった。そしてその掛け声と共に、一気に突進し、この巍然族を真っ二つにしたのである。ドサン・・巍然族は馬風の魔物に乗っていたが、倒れた。さっと他の巍然族が仲間とも思わぬらしい。眼の前の餌とばかりに奪い合い去って行く。


「ふう・・やっぱり族と呼ぶのが間違いだった。こいつらは魔物。それ以外に言いようもねえわ。けどなあ・・この一体だけでも倒すのに、よいしょがいるぜ。集団で来られたら、やっぱり勝ち目が無い」


 確かめていたのは、少しでも耳洞族の心があるかどうかだった。全く無い事をエツゴは知ったのだった。動きは自分達と殆ど近いし、武具も使える。しかし、相手は魔物なのだ。純粋にそれは心や思考なんて欠損しているようだ。


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