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魔界との戦い  作者: 白木
111/307

改名を発表する?

 飛矢の名手であるヤケンは、言うが早いか正確に怪物の尻の穴を目掛けて、強飛矢の一番強い毒を塗った物を放った。

 どすん・・怪物は声も無く、どすーーーーんと倒れたのであった。その瞬間、今まで逃げ回っていた巍然族が、わああっと寄って来て、持っていた武具でがんがんと硬い皮を剥ぎ、貪り食うのだった。


「ありゃ、毒が回っている怪物の肉を食ったら・・」


 案の定、巍然族もばたばたと倒れて行く。しかし、倒れても倒れても巍然族は奪い合うように、その怪物の体をばらばらにして貪り食うのだった。

 余りの光景に、エツゴすら眼をそむけるのだった。


「う・・こいつらは、やっぱり俺達とは違うわ。食う事しか無いんだ」


 ビゼンも、


「やはり滅するべきは、魔虫なんでしょうが、その魔虫を絶滅させる事など不可能。良く煮て、焼いたもの、沸騰させた水しか飲まぬ事を徹底せねば・・そして、キランに少し申し上げる」

「え・・」


 ビゼンの少し厳しい顔に、キランは少しどっきりとした。


「この毒矢は、封印すべきと思うがいかに?」

「確かに・・この光景を見て、正直体が震えた。このような策は怪物のみに用いるべきだと思う」

「いや、違うよ、キラン」

「え?」


 ビゼンが否定する。


「毒を用いるとは策だ。そして、その通り実行した。しかし、毒と言うものは、その逆も考えるべきだと思う。つまり解毒薬は必要ではないのかな?毒がこの先我らにも用いられるとは思わないか?幸いにして眼前には、知能を持ったような対象は居ないようだが、我らのような存在はきっと居ると思っている」


 エツゴが頷いた。


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