改名を発表する?
エツゴが観察していたようだ。その辺は数値的な感性が非常に高いと周囲が認めても居る。
「どうだ?何体食ったんだ?」
「今5体です。凄い食欲っすわ。まだ腕を伸ばしている」
「噴石爆弾も多少の傷を与えた程度か・・こんな化け物まともには相手に出来ないぞ。あの火山の噴火で生き残ったと言う事だろうからな」
「まあ、全て助かったとは思っても居ないよ。何体居るのかは知らないけど、真っ赤に燃えた噴石がどんどんと落ちて来たんだからな」
「その程度の大きさがあれば倒せるか?」
「あほう、どうやって空の上まで運ぶんだよ。仮に岩山から転がしても、平野に逃げちまう」
「あ・そうだな」
こんなやりとりをしているのであった。
その怪物を見ているキランが、
「あ・・少し変化があったようだわ」
その怪物の足元が少しぐらつき始めたのだ。
「お・・少し効いたのか?毒が」
「5体も食って・・6体目も今半分だけどね・・」
キランは不満そうだった。
「キラン、不満そうだが?」
エツゴがにやりとしながら聞いた。
「だって、あれ巍然族は矢が掠っただけで即死だったのよ」
「ほう・・おい、ヤケン!あの怪物の尻の穴に、一番強力な毒矢を放て!どう考えても尻の穴まで硬い怪物は居ねえだろうからな」
「おうっつ!」