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魔界との戦い  作者: 白木
108/112

改名を発表する?

 エツゴが眼を輝かせた。


「これを漁夫の利とも言うのですが、双方が倒れて貰っても困る訳です。我々にはビエロは飛虫の防御に必要でしょうしね」

「そうだな、今は飛虫の事をすっかり忘れていたが、繁殖すれば困る。ビエロは増殖型の魔物では無いからな。今の数を維持しなくては」


 ビゼンは、まだ策があるとエツゴにこう言った。


「毒を仕込むと言うのはいかがでしょうか?」

「毒・・?聞いた事も無いものだが、どう言うものだ?」


 ビゼンが初めて毒と言う言葉を使ったのだった。

 

「つまり、薬も毒の一種で御座る。病気を治したり、予防したりするのも薬ですが、量や配合を少し変えれば、命を奪う。つまり、毒とはそう言うものと思って下され」

「ほう・・つまり、その魔物を倒すその毒の量を試そうと言うのか、それは巍然族を倒し、餌にすると言う事か?」

「ここにも策があります。既に巍然族の皮を貫くであろう、強飛矢を開発中。これに何種かの毒を仕込むのです。この魔物は生きていようが死んでいようがおかまいなしでしょう?食うと思っているので」

「おう。2つも3つも策を練り込んでいるではないか。よしっつ!すぐ試そう。ビエロと戦わす前に先にやろうぞっつ!」


 エツゴの決断は早かった。ビエロと共倒れになってはいけないし、巍然族もこの怪物が居る以上、すぐには黒魔洞に攻め込んでも来られまい。やるのは今だ。そして、その間に巍種の皮を確保出来ればと言うのが更に4策である。エツゴは瞬間にそこまで考えたのだ。

 毒は、キランが得意のものだった。矢にこれを練り込めば体中に毒は回る。その毒の回った巍然族をこの怪物はバリバリと硬い皮事食うのだ。とんでもない奴なのだ。こちらの防御服も全く無力にしてしまうこんな怪物なら、居なくなってくれればそれが最善だ。そこで巍然族に対する攻撃性を高めた強飛矢も試験する。絶好の機会だった。策はまだある。


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