表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔界との戦い  作者: 白木
102/108

戦況が変化して来た

「じゃあ、こっちの魔人をどう説明するんだ?」

「巍然種は本来大人しい。故に代々飼っていた。それに魔虫を注入する実験をやっていたのだ。それが魔人化した・・我はもはや、この上原族において逆賊と言われても仕方があるまい」

「だから、似ているようでも少しずつ形態が変化するし、上原族の元々の草食系の生体も、魔虫を注入した巍然種を食う事によって、魔人になったのか」

「そう言う事になる。さて、全て話した。もう我を生かす事もあるまい、斬れ」

「おう・・分かった」


 その時になり気藍が両手を広げて閲呉の前に


「待って!抜燐師の話は分かった。でも、師は色んな事をこの集団に教えてくれた。そして、文化と言うものも教えてくれた。今の開発もそう。殺さないで!閲呉」

「はは・・ふふふ」


 閲呉は何故か笑った。


「何で笑う・・?」


 気藍が怒りの表情に。それはそうだ、今にも抜燐師を殺す勢いの気迫を閲呉は見せていたのだから。


「今、過去を叩き斬ったのだ。そう言う事を俺は言ったし、嘘などがあればそれは、やはり本当に殺していただろう。では、もう一つ聞く。その砂漠は俺も飛翔して見たがとても遠くにあるようで、到達の先も分からなかった。そして、黒魔洞には黒蜘蛛も、黒魔人も居なかった。どうしてっすか、抜燐さん」

「あ・ああ・・それは、元々黒魔洞の中には、黒蜘蛛は居た。それが巨大化したのは、封鎖する事にしなければ、こちらの上原族に危害が及ぶと思うたからだ。そう遠い話では無い。黒魔人もやはり、その黒蜘蛛を食った赤魔人と言う事になる」

「それを笛でコントロールしていたと言う事なのかな?」

「そうだ。笛は耳洞族も知っての通り、色んな音階の、又波長のものがある。黒魔人は確かにとても強かったが、お前達が倒してしまったし、まさか黒蜘蛛も殺してしまうとは思っても見なかった。むしろ、押し寄せて来る巍然族の備えなっていたんだがな」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ