表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/51

番外編〜後編〜

番外編(ばんがいへん)レイサイド】


 普段(ふだん)以上にニヤニヤと(わら)う神無月に()び出されて来てみれば…ナナと見覚(みおぼ)えの無い女の子が()部屋(へや)案内(あんない)された。

 あんな子居たっけ?とよく見つめてみると…(だれ)かに()ている気がしなくもない…

 だが、とてつもなく可愛(かわい)い事だけは分かる。

 いつもノアとヒナの事しか頭にない俺だが…無性(むしょう)にその子の事が気になった…


 「………っレイ!なんでここに?!」

(よこ)のナナがびっくりして(にら)んでくるが…俺は下を向きながら赤んでいるその子に(こえ)をかけた。


 「…君、名前は?」

 「…………」

 途端(とたん)に神無月とナナが口をぽかんと開けた。

少し、紳士(しんし)過ぎただろうか…なんだか、初めて女子と口を聞くみたいに緊張(きんちょう)する。


 「………レイ…僕、ノアだよ………」

 「……………へ?」

今度は俺が豆鉄砲(まめでっぽう)()らったような声を出して唖然(あぜん)としてしまった。


 「………ぷっ…あっははは!あは!あはははは!」

 ナナが盛大(せいだい)(わら)(ころ)げる。

神無月は不憫(ふびん)そうな表情で笑いかけてくる。

 「………いや、ちょ、おま………ぇ?」

 「…レイ、僕ってそんなに、分からなかった?」

 「…いや、だって、それ…」

 俺は、正直(しょうじき)…顔と虚乳(きょにゅう)にしか目がいってなかったのかもしれない…

良く見たら羽根も薔薇(ばら)も丸出しだし、ノア以外でないはずがない…


 「………し、仕方ないだろう…!可愛(かわい)かったんだから…!」

 (くる)(まぎ)れの言い訳をするが、部屋には笑いの止まらないナナと、目の光を(うしな)ってグッジョブをする神無月と、めちゃめちゃに()れて可愛(かわい)いノアしか居なかった。

 (だれ)か、(うそ)だと言ってくれ………

俺はこの日、人生(じんせい)最大(さいだい)汚点(おてん)を作ってしまった気がした………


    挿絵(By みてみん)


    挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ