番外編〜前編〜
【番外編ノアサイド】
その日は、僕の人生で1〜2位を争う程の屈辱的な日だった。
その元凶は、やっぱりというか、納得の先生だった…。
「先生…コレ、どうしてもやらなきゃ、ダメですか…?」
「当たり前だろう??君が賭けに負けたんだからぁ。ほれほれ、お着替えしなさいなぁ!」
先生はニタニタと気色悪い笑顔で衣装を渡してくる。
「ノア君!大丈夫!ナナが可愛くしてあげるから!メイクは任せてね!」
どういう訳か、ナナちゃんもノリノリで両手にメイクブラシを持っている。
未だに炎の制御が難しいらしく、防炎手袋をしているというのに、メイクは得意らしい、女子の器用さ恐るべし…。
「賭けって言っても…先生が、レイの秘密を暴露するって言ってたから………」
「そうだねぇ、わたしが勝った以上、暴露するか、言いなりになるか、2つに1つだよ。………となれば、君の答えは決っているだろう?」
先生が得意気に鼻息を荒くしてくる…これ、仕組まれてない…よね…?
僕は渋々(しぶしぶ)着替えをし、メイクをしてもらった…。
なんか、然りげ無く胸に入れられたのは…見なかった事にしたい………。
「きゃぁぁぁあ!ノア君!こっち向いてぇー!!!」
パシャ!パシャ!!
ナナちゃんがスマホで撮りまくってくる…勘弁して下さい………。
「…ナナちゃん、それ、誰にも見せないでね…」
「大丈夫!安心して!こんなに可愛いノア君誰にも見せられないっ!」
ナナちゃんがうっとりとした表情を向けてくる。
その後ろで先生がこっそり部屋を抜け出していたのに、僕は気付けなかった。




