戦闘態勢
【レイサイド】
「じゃあ、ノア、行きましょうか?誰も攻撃出来ませんよね?」
ノアが苦しそうな表情をして、頷こうとするも…
「わしらは出来るぞ。例え幼体であろうとな…元を正せばお主じゃからの。」
「…クロウ、銃になって。」
「死なない程度に削ってやろう。」
戦闘態勢の2人を見て、俺もハッとする。何が子供は殴れない…だ。やらなきゃノアが連れて行かれるだけだ!
俺も戦闘態勢に入る。
それを見ていた他の子供達も、どういう状況か理解し始めた。
「…ナナよくわかんないけど、ノア君連れてくとか許さないんだから!」
「ナナ、本体は攻撃するなよ、あの真ん中で偉そうなやつだ、それ以外はやっちまえ。」
「ちょっとー!ナナに指示しないでくれない?!レイの言う事聞くのは癪だけど………今はノア君の為に了解してあげる…!」
「…やれやれ、僕は戦闘向きじゃないんでね、キラ、頑張って下さい。」
「…え?ボクがやるの?何のために?」
「…頑張ったら、今夜はサンマを焼きましょう。撫で撫で付きです。」
「…っ!!!撫で撫で!……っ違う!サンマ!サンマ!」
「おや、イツキ、君はこちら側では?」
「すみません、師匠、今はこちら側なんですよ。」
「………そうですか、残念ですね。」




