計画通り
【イツキサイド】
案の定というか…思惑通りというか…ノアは1人で師匠に会いに行き、レイはそれを追いかけて行った。
………君達ホント、チョロ過ぎでしょ。
僕はそれを苦笑いしながら見送り、それと同時にアイさん達に連絡を取った。
「予定通り出発しました、後を頼みます」
「本当にお主の予定通りじゃの…純粋というかなんというか…001とシンキ(師匠)の中身が違いすぎるのぅ。」
「001はノアという名前です、追いかけて行ったのはレイです、親友設定なので」
「ほぅ、ノア…か、懐かしい名前をつけてくれたものじゃ…」
「懐かしい名前、ですか?ノアについて何かご存知で…?」
「…まぁ…長生きしとると、知らなくていいことも耳に入ってくるものなんじゃよ。」
「………そうですか。とりあえず今日のところは、守ってあげてください」
「当たり前じゃ。シンキとルカに、今はまだ動いてもらいたくないからの。」
「では、予定通りに。こちらは暖かいお茶でも用意してお待ちしています。」
「………僕はミルクティで………。」
「…あ!こら!勝手に通信機を取るでない!」
「…はい、ミルクティも用意しておきますね…アール君も、ノアとレイの事、宜しくお願いします」
「…任せといて。」
「…お茶菓子も用意しておくのじゃ。」
そうしてアール君とアイさんに頼んでおいて正解だった。
やはり師匠はノアを取り込む予定でコンタクトを取ってきていて、レイは犠牲になってまでノアを守ろうとした。
予め師匠の潜伏先に陣取っていたアイさん達がノアを助けてくれた事、その後暫くはこちらに味方してくれること。
全て計画通りに動いてくれている。
あとは、アイさん達がどこまで信用してくれるかに寄るが…少なくとも、今はノアを守ることを先決にしてくれるだろう。
まだ底知れぬ人物達だが…実戦経験済みの2人と1匹が味方につけば、こちらも大いなる力を手に出来るだろう。
先生とも、仲良くやってくださいよ…。




