レイとノアの対面
【イツキサイド】
レイとノアの対面に、ぎこちなさが見られる。
ノアには存在の真実を伝えたから分かるとしても…レイは…
もしかして、自ら気付いた、とか…?
………レイはノアが居なくなった時に真っ先に気付いた人物だ、有り得なくもない。
それだけ、レイにとって、ノアの存在は大きいということ。
僕が何もしなかったとしても、2人ならいずれ気付く事。
でも、もう、あまり待ってあげられる時間がないんだ…早く気付いて、次のステップにいかなければ…。
僕はここで、見届けさせてもらうよ。
「……………レイ、おはよう。」
「…あ、あぁ、おはよう。」
「…レイ、僕が休んでる間、何かあった?ヒナちゃんは?」
「いや、特に変わった事は無かったが………キラの事、憎んでるか…?」
「……………憎んでない、憎めないよ……」
「…?なんでだ?キラにやられたんだぞ?」
「まぁ…傷の事は、そうだけど………」
ノアがチラリと僕を見る。
僕は苦笑いしながら胸元まで両手を上げる。
その様子に怪訝そうな顔でこちらを見るレイがいる。
「………あいつに、なんか言われたのか…?」
「……………これは、僕の問題だ…。」
「…なぁ………俺達、親友だよな?」
「俺達、ずっと一緒に、昔から一緒に居たよな………?」
「……………」
「俺達…………いつから一緒に居たか…覚えてるか………?」
「……………レイ、僕の事、疑ってるよね…」
「………っノア!もし、もしも俺の記憶が、間違ってたとしても………俺は………!」
「…ごめん、今は、1人にして欲しい………ごめん…」
「………わかった、起きたばかりなのに変な事聞いて悪かった………」
「また、後で来るからな…」
レイは退出する際…
「…お前にも、話がある…」
僕の肩元でぼそっと呟き睨んでいた。