ずっと一緒
【ノアサイド】
内心、ドキドキしていた。
もし友達じゃないと言われていたら、僕は泣いていたかもしれない。
泣くだけで済めばいいけれど…
レイは優しい。いつも気を遣ってくれて、僕が傷付く事は言わない。
だからといって気軽に嘘がつけるタイプでもない。
だからこれは、本心なんだって、安心出来る。
「…ノアは、ノアだ。いつから一緒とか、そんなのはどうでもいい。一緒に過ごした記憶が全て嘘だって訳じゃないなら、それでいい。これからもずっと一緒なんだ、そうだろ?」
レイはそういって、両肩を掴む。
有無を言わさずって体勢で、僕は笑ってしまった。
「レイ、なんかちょっと、告白みたいだね…」
「………こ、こくはく?!おまっなにいって………!!」
慌ててレイが手を離す。
僕がクスクスと笑うと、レイは照れたように笑いながら、僕達は握手を交わした。
それからタイミングを見計らったようにイツキがニコニコしながら登場し、レイは直ぐに無表情でスンッてなっていた。
それもまた面白くて、僕は笑いが止まらなかった。
「仲直り出来たみたいだね?良かった」
「……元から喧嘩してないし、仲良いし。」
レイがそっぽを向いて言う。
「…んー、そうだね、仲良しだね、じゃあ仲良しついでに言っておくね」
「な、なんだよ、まだ何か………」
レイが身構える…




