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君を守る羽根

【ノアサイド】


 僕がこの施設に来た時には、レイもヒナちゃんも居た。

暫くの間の僕は、イツキに施設の子供達について報告(ほうこく)書を送っていたようだった。更にイツキは師匠と呼ばれている僕の本体にその報告書をまとめて送っていた。

僕は監視役(かんしやく)のイツキの目を()(くぐ)って、レイと仲良くしていた。

普通の子供として擬態(ぎたい)する意味もあったが、昔からの友達『設定』であったレイと一緒に居るのは、居心地(いごこち)が良かった。

本当に昔からの友達になれてた、ような気がしていたんだ。


 けれど監視対象(かんしたいしょう)の1人で専門医である『神無月ルカ』の側に居すぎたのかもしれない。

ある時から僕の記憶はモヤがかかるようになり、まるで本当の普通の子供のようになってしまった。

改造後も、特に記憶が戻る事もなく、普通に過ごしていたのだけど…まさかキラの攻撃を受けて瀕死(ひんし)になり、そこからスリープ状態の内に記憶の一部を思い出し、イツキの話を聞いて記憶の全てを思い出す事になるとは…


 話を聞いた後、レイに会うのが、怖かった…

 僕が本当の友達じゃないと知ってしまったら…僕の事をどう思っているのか…改造…覚醒するきっかけが僕ならレイは、僕の事を(うら)むだろうか……


 僕は、嫌われてしまうのだろうか…


そう悩んでる内に、レイが部屋に入ってきた。

もし、レイがレイのままならば…

今でも僕の事を友達と言ってくれるのならば………


 僕は、今度こそ………

     君を守る羽根になる………


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