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ステータス

「こちらにいらしてください」


 村長に言われるがままについていく。

 村長についていき、ついた場所は周りと変わらない普通の家に連れてこられた。


「どうぞお入りください」


 その家にはいると水晶玉が一つおいてあった。


「こちらに手をそえると、自信のステータスが見れるようになります。ですが、とても高価なものなので扱いには注意してください」


 そんな便利な物があったのか。

 でも見るのが楽しみでもあるが、クソザコだったらと言う怖さもあり見るのが怖い。

 手をかざしたら宙にステータスが表示された。

 だがなに書いてあるのか全然わかんね~


「すみません、何て書いてるんですか」


「じゃあ、上から読み上げますよ」


見えてないからこそ怖いものなのだ。


「種族:?

性別 :女

 スキル:時空間移動 剣技 思考加速 コピ  ー」


 えーと…え、何、種族?って、怖いんだけど人間だと思ってたのに、種族?って本当に何、性別は分かるんだけどさ、だれかおしえて~。

 あと、スキルの名前言われてもわかんねーよ、時空間移動と思考加速はまだ分かる、でも剣技とコピーってなんだよ、ステータス分かっても詳細がわかんねーよ。


「これはすごいですね、剣技や時空間移動、コピーまであるとは。

 でもコピーはあってもまだ使えませんね」


 ごめん、すごいのは分かったでも意味がわかんねーよ、てかスキルなんかどうやって使うんだよ。こうゆうときに補助してくれるスキルが欲しい。


「すみません、先ほど高価なものと言いましたが、高価は高価でも、水晶玉のなかでは安価ですので、人間以外の種族やスキルの詳細などは書き出されないんですよ、王都に行けばもっといいやつがあるんですけど」


 王都もあるのか、広いなこの世界は。スキルや種族も知りたいし行ってみようかな、王都なら腕利きも多いと思うから、この村の発展にも繋がるだろう。


「王都まではどれくらいなんですか」


「歩いていくのであれば、ざっと3ヶ月」


 3ヶ月…え、3ヶ月、そんな遠いところにあるのかよ、一瞬でも王都に行ってみようかと考えたがその案は今は却下だな。歩き以外の方法なら行けるかも知れないが。


「王都に行くのに、徒歩以外は?」


「馬や馬車、でもあなた一人なら時空間移動ですぐつくことも可能ですよ」


 そえか俺には時空間移動があったじゃないか。でもどうしよう、王都に行くのに一人は心ぼそいし、他のやつも連れていくと考えると今は歩く以外に無いからな。

 まあいいや、今は王都に行くよりこの村のできるだけ発展や衣食住を整えておきたい。でもこんな今日きたやつが指図しても、誰も良い思いはしないだろうし、まず信用すらとれていない、まずは信用をあげていきたい。


「ありがとうございました。

 ちょっと今からそこら辺を歩いてくるので」


「ああ分かりました。

 でも日没前には戻ってきてくださいね、最近は森の魔獣の動きが活発でよく村も襲われているので」


 もしかして、この村に来たとき騒がしかったのはそのせいだろうか。その魔獣を倒せば少しは信用を取れるのだろうか。

 外に出てみると太陽はまだ真上辺りにあった、少なくともあと4時間ぐらいは大丈夫だろう。

 改めて村を少し見たが、やっぱりそこまで発展してない。それに住民は三十人もいないぐらい、これだと十分に工事とかもできないしな。

 村を出て来た方向とは逆方向に歩いていたら洞窟があった、でもこんな姿で洞窟行ったら死ぬ予感しかしないし少し中を見るぐらいにしておこう。

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