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第八世界の無機魔術師  作者: 菟月 衒輝
Référence 設定資料
2/84

異能(魔法)について

若干アカデミックな感じになってしまいましたが一応、魔法に関するの設定です。


読まなくてもストーリーは追えます。

*気になった方だけお読みください。



【異能(魔術)】


「魔術」「魔法」のことである。


「異能」と呼ぶのは魔物も「魔子(マース)」を効果的に行使することが出来るためであり、それと差別化するために正式にはそう呼ぶ。しかし「魔術」や「魔法」を「異能」と呼ぶことはごく稀で、公の場であってもあまり使われない。


「異能」の定義は『(自身の)魔子を操り、それをもって外界に干渉する能力』である。また魔法は自然系統魔法、超自然系統魔法、基礎魔法の3つに大きく分けられる。


また、魔法使いのことを魔法師と呼ぶが、○○魔術師(ex.灰の魔術師、炎魔術師)など、その魔法師についての説明が頭につくと魔術師と呼ぶことが多い。が、そこに明確な決まりはない。


「魔術」と「魔法」には区別はないが、魔法効果が発動されたものは魔法と呼ばれることが多い。




【自然系統魔法】


自然現象に由来する魔法で、主に炎、水、風、土、雷属性魔法が分類される。(ただし、例外もある)

これらはさらに細分化されている。例えば灰魔法は炎属性魔法に含まれ、氷魔法は水属性魔法に含まれる。


大抵の魔法師はこの自然系統魔法のうちの一つを操れる。複数の属性の魔法を操ることができる魔法師もいるが数は多くない。



【超自然系統魔法】


解析困難な自然現象、超自然に由来する魔法で、光魔法、闇魔法、治癒魔法、理念魔法……などが含まれる。実は自然系統魔法より種類は多いが、超自然系統魔法を操る魔術師はとても少なく、そもそも魔素(カラー)が自然系統を示す魔法師では習得するのに困難を極める。


また、超自然系統魔法でも特に珍しい魔法を「固有魔法」と呼ぶことがある。対抗手段が典型魔法とは異なり、明らかではないため、強力な魔法師は「固有魔法」を使える傾向がある。




【基礎魔法】


基礎付与魔法が主で、身体強化(エンハンス)や、加速魔法(アクセリーリア)防護魔法(プロテクション)など、個体(自身)の機能を向上させる魔術である。

前代は外界に干渉しないため、魔法の定義から外れているので魔法ではなく「武技」に分類されていたが、後に個体そのものが外界に属していると再定義し、現在では魔法に分類されている。



【武技】


「武術」に於いて基礎魔法さえ用いない、素手、または武器のみによる防衛、攻撃手段のこと。特にその体捌きを指すこともある。また、世界東部の古典芸能「演舞」のことでもある。


*以前は基礎付与魔法を含んでいたので、それと区別するために「武技」と特別に呼ぶ。



魔力容量(マスト)


個体量とも呼ばれ、限界まで魔力(魔子)を溜めたときの(理論上の)魔力量。しかし魔法師は実際には高くとも個体量の7〜8割程度までしか魔力を保有できない。従って魔力容量がいくら大きくても保有できる魔力量が小さくては高出力の魔法は放てない。その逆も然り。


ただし、魔力容量が大きいと魔力の自然回復速度が高いと言われている。また、治癒魔法の効果を大きく受取できるとも言われている。



魔力量(マヴェル)


平常時の魔子の保有量。一度に管理できる魔子の量でもある。上記の魔力容量と相関関係は強くないとされる。

魔力容量は鍛錬を積んでも上昇させることはできないと言われているが、(そもそも手段も不明であるが)魔力量は鍛錬次第で限りはあるが、上げることができると言われている。



魔子(マース)


人(個体)によって性質が異なる魔法の源のようなもの。すべての生き物に循環している。人はこれを消費して魔術を操る。魔法物理学では粒子と波動の二重性が認められている。しかし魔子に質量があることは未だに確認されていない。(そもそも魔子の構造さえも不明のままである)


自然に存在するものの殆どはエネルギーの低い(安定な状態の)「無機魔子」であり、魔法師はそれを直接利用することはできない。よって魔法師は「無機魔子」を有機化し体内に取り込む。この際、「無機魔子」は励起状態となり「有機魔子」となる。しかし無機魔子を有機化する、『魔力量恢復のメカニズム』は未だ不明である。


人間はこの有機魔子の割合が他の動物より非常に大きいため、「異能」を持つとされている。


この励起状態となった魔子は魔法師の体内を循環し、魔法師が術式を展開するとき、魔子がエネルギーを放出し、基底状態となり自然に還る。これが現在の魔法展開論の最も強い学説である。


しかしこの論も、一部の実験結果から推論されたものにすぎなく、魔子の構造、有機化されるメカニズム、無機化されるメカニズムが不明のため完全に正しいとは言い切れないのが現在の魔法物理学の限界である。


また、魔法師は無機化された魔子は感知できないが、有機化された魔子は感知可能である。

(一般に魔子と呼ばれているものは有機魔子を指す)



魔素(カラー)


魔子の性質を表すもの。発現確率は9割以上は自然系統で、超自然系統では治癒、光、闇の順に多い高い。

この魔素によって自身の得意魔法が変わってくる。


*「魔子」「魔素」は普通「マース」「カラー」と世界全体でもマジックコード表記 (カタカナ)が好まれるが、「魔力容量」「魔力量」は世界西部ではマジックコード表記、東部では新古代表記 (ひらがな)が好まれる。




【術式量】


術式(魔法)を展開するのに必要とされる魔力量。術式量は発動される魔法の規模ではなく、魔法発動の過程に依存するため、その魔法効果とは必ずしも比例しない。ただし同属性の魔法の術式量と術式展開速度は基本的に比例する。


例えば完璧な魔法陣を使った場合とそうでない場合は後者のほうが術式量は大きくなってしまう(無駄が多くなってしまう)。魔法陣は魔法式によってのみ構築されるので無駄がないように魔子が運動するが、術者による魔法は術者の感覚や、技術によって構築されるためどうしても無駄が生まれてしまう。



【危級値】


魔法を戦略的観点から評価した値。殺傷性、効果範囲、対抗手段の数とその利用可能性、その他にも魔術に応じて評価される。危級値は魔法連盟によって五段階評価し決定されていて、魔法連盟が認識している魔法はどんなに初等な魔法であっても評価される。また、各国も独自に値を算出している。


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