表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

75/117

75.なりたいものになれますか?

  

 「師匠、薬ってどれくらいの種類があるのですか?」


 今日は師匠であるアン様の家に来ています。

 師匠が、ここに来るのにわざわざボート出すのも面倒くさいし時間がもったいないわと言って部屋の隅にゲートを開いてくれました。


 このゲートも魔法具らしくて、すごく高価な物なんだって!私がもっと魔法が上手く使えるようになったら移動魔法を教えるって言ってくれて、それまでの間レンタルです。


 

 『そうね…ある意味無限とも言えるわ。だけどメジャーなのはポーション、毒消し、麻痺解消、睡眠解除…肉体強化…色々あるけど値段次第な所もあるわ…』

 

 「値段…ですか?」


 『そうよ?商売だからね…慈善事業じゃないのよ…高価な物程質が良かったり効能が多かったりするわ…』


  

 それもそうか、元の世界でもそうだったよね。値段で変わるのは同じ……じゃあ私が作るやつはジェネリック的な感じにしたらいいのかな?安いけど効能は同じみたいな。


 

 『所で……アンタは商売するつもりなの?それとも王宮魔導士を目指すつもりなの……?』


 「──そうですね。まだ…そこまでは考えていないです…けど…どっちがいいのでしょうか…」


 『フン…それもまだ……悩めばいいわ…』


 「とりあえずは……色々作りたいです!!」


  

 フフとアン様は笑って何冊か本を机に置いた。

 

 

 『目を通しておきなさい…何を作るか決めたら教えて』


 そう言って部屋を出て行った。


 

 本を開きパラパラとめくる。


 そしてふと、思ったんだ。


 私……アン様みたいな魔女になりたい……って。


 言ったら皆に止められるかな……。


 




 ◇◇◇




 

 ……なんだかんだで色々とお試しで薬を作っては、学園の方に渡したりセバスに渡したりしています。


 学園の方は味付きポーション。

 セバスには固形味付きポーション他色々。

 学園の方も喜んでくれて作り甲斐があります。

 セバスに渡している分はホッドミミルで販売しているらしく、お土産感覚で買っていかれる方が増えているそうです。


 学園に渡すのも販売に関してもセバスが難しい書類関係や利権関係等も全て管理してくれているので私は好きなように作るだけ作って丸投げ状態です。

 いいのかな?と思うけど、セバスの趣味みたいなものですからと言うのでもうお任せしちゃっています。



 そんな毎日を過ごしていると、レオ達が中等部を卒業する日がやって来ました。


 卒業といっても皆持ち上がりだし、寮も変わらないし……で特に変化は無いんだけどね。



 テオ達が卒業なので、それに伴って中等部の生徒会役員が全員変わったの。



 会長はヴィータ、ヴィータは本当に努力していて成績もトップを競い合っているし実技より魔法の方に特化したタイプだったみたい。

 まだ人見知りな所もあるけど皆の前でしっかり発言できるようになったし満場一致で会長にと皆から後押しがありました。



 副会長はなんとリュド!リュドはヴィータとトップ争いをいつも繰り広げていて、ヴィータの側近としても頭角を表してきていて、他の人が言いにくい事でもリュドはズバリと言うからヴィータからの信頼も高いみたい。

 親友のような仲の良さもあって二人はいい相棒になってます。



 書記はメルで会計はレティ。

 成績順で二人がきまったの!すごいよね。

 成績で言えば本当はアディも入る予定だったんだけど王妃教育もあるし忙しくて流石にそこまで手が回らないって事で辞退。



 そして庶務にロベルタ・モレルが入ったの。

 ランベール・モレル伯爵の息子でヴィータの側近候補に名乗りを挙げていて本人は優しく思いやりがある人なんだよね。

 ロベルタのお父様は結構ギラギラしてるけど……。



 後は……相談役になんと!私リリィが!!

 私で大丈夫?って何回も聞いたけど皆が絶対にやって欲しいって言うからね……何にもできませんが……っていうのが大前提で受けさせて頂きました。


 

 そんなメンバーで中等部の生徒会が決まって、新生徒会の最初のイベントがレオ達の中等部卒業パーティーを開催する事なの。


 皆でなんだかんだと話し合ってああしよう、こうしようって準備してきて、今日この日を迎えました!


 高等部の卒業パーティーよりは規模は小さいけれど、皆が楽しめるパーティーになるように頑張って準備したのよ。



 

 会場はホール。

 卒業パーティーと言っても夜やる訳ではないのでバイキングコーナーは私のゴリ押し(笑)でスイーツバイキングになっています。


 ダンスの時間とオリエンテーションの時間があってビンゴ大会を開催、ビンゴってこの世界にはなかったから作ったんだけど皆興味津々だった。


 今までの卒業パーティーはお茶会とダンスだけだったんだって。



 ちなみにビンゴの景品は高価なものは却下しました。まだ学生だからね!


 景品内容は

 ・ホッドミミルのお買物券 (先着3名)

 ・ホッドミミルで販売中のお菓子詰め合わせ (先着5名)

 ・ホッドミミルで販売中のポーション詰め合わせ (先着5名)

 ・王宮庭園ツアー (先着5名)

 ・ライル先生と学食でお食事券 (以下先着2名)

 ・クリストフ・ベルナーと学食でお茶会券

 ・ヴィクトル殿下と学食でお茶会券

 ・リュドヴィック・ベルナーと学食でお茶会券

 ・聖獣と触れ合い券 モフモフコース

 ・聖獣と触れ合い券 ツルツルコース

 ・聖獣と触れ合い券 大空コース

 

 

 基本的に初めての試みだし、私発案になるから基本私が景品出しました。



 このパーティー参加者は中等部全員です!!


 服装は自由です、今年はドレスやタキシードはNGにしました。


 なぜなら……最後のお楽しみでキャンプファイヤーもやる予定なの。


 キャンプファイヤーも……この世界にはなかったので説明したら皆も張り切ってくれたからね!



 やってみないとわからないからね。

 

 皆楽しんでくれるといいなぁ。




 

読んで頂きありがとうございます!

☆評価、ブクマしていただけるとありがたいです!!

宜しくお願いします。


下記ランキングバナーもポチッと押していただけるとありがたいです!!↓↓↓


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ