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49.リュドヴィックの苦悩の日々?

リュドの日記です。


 ○がつ4にち


 きょうもこじいんや、きょうかいにきたきぞくのひとたちから、ジロジロみられた。


 ぼくのねんれいで、じのよみかきができるのはすごいことらしくて、つかえそうだな、というこえがまたきこえてきた。いやなわらいかたをするひとだ。

しすたーがそのきぞくにたいして、すぐにかえってもらっていた。


 きぞく、きらいだ。


 


 ○がつ8にち


 きょうきているきぞくのひとは、よくみるけど、いいひと。

ぼくのことをじろじろみることもなく、ほかのみんなとおなじようにせっしてくれる。


えがおがとてもきれいなひと。

このきぞくのひとはきらいじゃない。

あたたかいにおいがしてる。


 そとでほんをよんでいたら、こじいんからすごいおおきなこえでだれかをよんでいるようなさけびごえ?がきこえた。




 ○がつ10にち


 ふつかまえからずっとなんかいやなきもちがもやもやする。

さけびごえ?がきこえてから…なんだろう。

やみのせいれいがかんけいしてる?

おなじようなじかんになるとそのこえがきこえてくる。


なんだかふあん…。




 ○がつ13にち

 

 きょうは、いつもきているきぞくのひとのむすめさんもいっしょにきてた。

そのおんなのこ、すごいかわってた。

ぼくにせっきょくてきにかかわってくるひとっていないんだけど、むし…してたら、おおきなこえではなしかけてくるし、かんじわるい!ってめのまえでいってくるし……


 やみはわるいものじゃないって、これからかわっていくっていうんだ…。

ほんとうだとしても、いまさら……。


 でも、なんかいやだったこえがきこえなくなったきがする。




 ○がつ16にち

 

 きょうははくしゃくけのひととめんだんした。

このひとのいえにいくことになったら…すごくイヤだな……


 またなんだかいやなきぶんになるようなこえがきこえる。


 きもちわるい。



 

 ○がつ18にち


 こんなにおとなしく、だれのじゃまもしていないのになんでぼくだけこんなきもちにさせられるのだろう。りょうしんとよばれるひとたちはなんでぼくをすてたのだろう……。


 かおもおぼえていないひとたち…うらんだりはしないけど…すこしさみしい。


 


 ○がつ22にち

 

 まえにあそびにきてた、いいきぞくのひとのむすめさんがまたあそびにきていた。

なんだかさみしそう?にためいきばかりついてい

るから、なんとなくこえをかけてみた。


 ……なんか、おもしろいこだった。

たべたいものがあるけどたべれなくて、おちこんでただけだった…


いっしょにたべたかりんとうはほんのりあまく、くせになりそうなあじ。

かわってるけど、めがさめるようなことばをくれた。

 …これからのじぶんをかんがえてみることにする。やみのぞくせいが…ってそのせいにするの、やめる。

 

 リリィがみててくれる。




 ○がつ23にち


 よるにとつぜん、こうしゃくけのつかいのひとがきた。シスターによばれてへやにはいると、そのひとがはなしかけてきた。


 こうしゃくけのにんげんになって、おうけをまもる、だいにおうじをまもるにんげんになるか?ときかれた。


 この、こうしゃくけっていうのはリリィのいえだそうだ。リリィをまもることにもなるのか?ときいたら、そうだ、と。


 それなら、こんなじぶんでもだいじょうぶなのか、それから…やみのぞくせいのじぶんがいっても、めいわくではないのか…。


 とりあえずくわしいはなしは、またとうしゅのかたがきて、はなしてくれるらしい。


きょうは、こういうはなしがあるとこころにとめておいてくれ、といってつかいのひとはかえっていった。


 おどろいた。




 ○がつ24にち

 

 きのうのはなしはゆめだったのではないかな?とおもっていたら、マルタンおうこくのさいしょう、きのうのこうしゃくけのとうしゅ、ミシェルさまがきておはなしをされた。


 ぼくののうりょくを、くにのためにつかってほしい。そのために、ベルナーけにようしにきてほしい、と。


 ぼくの…まりょくぞくせいや、まりょくりょう、かぞくのこと…すべてしったうえで、ぼくをようしにしたいといってくれた。


 ぼくは…おねがいします。とこたえた。

ぼくほんにんををひつようだといってくれて、ぼくをもとめてくれた。


 まず、ベルナーけのみなさんにみとめてもらえるようにがんばろうとおもう。





 △がつ3にち


 ベルナーけで、おこのみパーティーというのをやるそうで、しょうたいされた。

リリィにもあいたいし、いくことにした。


 へやにはいって、とにかくおどろいた

でんせつといわれているせいじゅう、フェンリルとヨルムンガンドがいたから。


リリィのけいやくじゅうなんだって!かわってるな…とおもってたけど、かわってるどころのさわぎじゃないよ!!


 あつまっていたおとなたちも、まえのせんそうですごくかつやくしていたひとたちだし。

はなしているないようもすごかった。とうじしゃたちのリアルなはなし。すごくのめりこんできいてしまった。


 すごく…たのしかったし、ためになった。

ベルナーけのいちいんになりたい。そうおもった。




 △がつ8にち


 ミシェルさまが、ボクのりょうしんだったひとにあいにいって、はなしをつけてきてくれたらしい。

ミシェルさまがいうには、いいかたがわるいけど、びんぼうだけどふつうのひとたちだったって。

わるいひとだったら、こじいんにあずけるせんたくはせずに、おかねをもらってうったりするんだって。


 たしかに、とおもった。ボクはうられたわけじゃなく、ここにいるんだから。


 りょうしんはおかねのメドがついたらむかえにくるつもりだったんだって、ミシェルさまがつらそうなかおではなしてくれた。


 すこし、ないてしまった。

それでも、ベルナーけにくるか?ときかれ、ボクはイエスとこたえた。

ボクがここでがんばれば、ほんとうのりょうしんにもむりさせることはないと思うし。

 

 もうすこし、じぶんにじしんがもてるようになったら、あいにいく。と、やくそくをした。




 

 ×月4日


 ベルナー家におじゃまするようになって半年たちました。

セバスさんとニナさんは、リリィの事が好きすぎて少しおかしいくらいです。


 ボクも……リリィは大切なので、二人とはすぐに仲良くなれました。


 セバスさんとトマスさんが剣技の訓練をしてくれて、少しずつ戦うための動き方を教えてもらっています。


 せいれいまほうだけに頼る事なく戦えるようになりたい。というボクのようぼうに応えて下さったのです。二人は底なしに強いです!



 ×月6日


 ロウ様が…昼寝をしていて…ビクゥッとして、驚いてキョロキョロしてからまた寝ました…



 ×月7日


 セル様が玄関ホールから二階へ上がる階段の手すりに…絡まっていました…



 ×月16日


 …ロウ様が通りすがりにおならを…して去って行った……



 ×月17日


 …セル様がいきなり足に絡まってきて転ばされそうになった。ケケケと笑って去って行った…



 ×月18日


 リリィが半分個にしようね!と言ってケーキを3分の2個持って行った。

ニヤリとしていた…



 ×月20日


 よく本を読んでいるクリス様が何の本を読んでいるのか気になって聞いてみたら、全て冥界の女王ヘルについての書物だった。

 内緒だけど、ファンクラブに入っているんだ、とカミングアウトされた…。

……。



 ◎月20日


 遂に!ベルナー家と養子縁組ができました。

ボクの方がリリィより数ヶ月年下なので、ボクが末っ子という事になります。


 ミシェル義父様、マリア義母様、クリス義兄様とリリィ。ロウ様セル様。

家族が沢山増えて、貴族社会の覚えなくてはいけない事も多いけど楽しみです。


 ベルナー家に仕えている人達も皆とてもいい人達ばかりで、本当に良かった。




 ◎月21日


 夜中にいきなりロウ様とセル様が部屋に入ってきて少し小さく変化したかと思ったら、ベッドを占領された…

仕方ないので、端っこで寝た…



 ☆月29日


 鍛錬の一端として、セバスさんとリリィ、ロウ様セル様と気配察知能力向上の為に、かくれんぼをする事になりました。


 かくれんぼスタートしてすぐに、リリィの気配が消えて、セバスさんと合流してロウ様セル様も合流しました。

(ロウ様は別邸の花瓶横、セル様は本邸のリビングの窓枠にいる事はわかっていましたが、セバスさんはわかりませんでした)


 探しに行くのはロウ様、セル様に任せて僕はセバスさんの暴走を止める係に。

……止められる気がしませんでした。


 リリィは精霊のイタズラで鬼ごっこ?をしていたようでフヴェルゲルミルの泉で起きた問題を解決して戻って来ました。


 リリィって凄いけど、トラブルメーカー?




 ◇月4日


 もうすぐ、選定式。

緊張で吐きそうな毎日だけど、リリィはあっけらかんとしている。

今日もおやつのマカロンを少し目を離した隙に一つ持って行った。

口笛吹いてごまかしてるけど、口の横にポロポロついてるからね…


 今日も平常運転のリリィを見てたら落ち着いた。


 誰が来ても…。

沢山仲良くなれるようにがんばろう!



 


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