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37.恋話からの?


 リュドが家に顔をだすようになって半年。

ベルナー家の面々ともうまくやっているようで、私としてはとても嬉しく感じております!



 特にニナ、セバスと何故かとても気が合うらしく、すごく仲が良いです。

日々楽しそうなリュドを見るたびに孤児院で見たあの寂しそうな色が消えていきました。


 今は少しだけセバスとトマスに鍛えてもらっていて、少しずつ身長が伸びてきています。初めて会った時は私の方が背が高かったのになーとリュドの成長を嬉しくも羨ましく思っています。



『リリィは鍛錬の類はしないのか?』


 

 今度から家庭教師がつく事になったんだよね…。

どっちかと言ったら勉強&マナーって感じ。

リュドも勉強は同じ家庭教師に見てもらうんだけど、勉強&剣技って感じでそっちの方がいい!!って言ってみたんだけどさ、お母様のお許しが出るはずもなく…。

うぅ…、まぁ私の事はいいのよ。

そろそろリュドが本格的にベルナー家の養子になるらしくて、お父様は準備に大忙し。

お母様はリュドの新しい部屋の内装や家具等を選ぶのに夢中になっています。


 お兄様は、リュドと本当の兄弟のように優しく時に厳しくリュドに接しています。


 まあ、ベルナー家に入る以上は嫌な事も中にはあると思うけど、基本は楽しい事ばかりだと思うのであまり心配はしておりません。


 そういえばこの間、レオが自分の所の領地に戻っていったの。

またシーズンが来たら戻ってくるそうだけど…。

そういえば辺境伯の息子だったな…なんて ぼんやり思いながら見送ったの。

やっぱり少しの間でもお別れは寂しいね。


 でも、レオが自分の所の領地の特産品を送ってくれるっていうから楽しみなんだ!!

ウヒヒヒ…。



『リリィ、ヨダレ…』



 おっと失礼。

そういえばこの間、誕生日を迎えた私は実は4歳になりました!だから家庭教師がつくのだけどね…。

家で誕生日パーティーをやってもらいました!

沢山プレゼントとお祝いの言葉を頂いて、本当に嬉しかった!!


 皆さんのプレゼント本当に素敵な物ばかりだったんだけど、中でもレオからの串焼き肉セットは最高だった!!

私の事よくわかってる!って感じよね。



 あとロウから毛束…セルから鱗の塊…貰ったんだけどね。

両方ともお花でラッピング?なのかな、結んであってちょっと笑えた。

妖精に手伝ってもらったんだって。

笑顔で受け取ったよ?気持ちはすごく嬉しかったし、ちゃんと宝物入れに袋に入れて保管してあります。

二人の気持ちが嬉しかったからね!



 それにしても…今4歳でしょ?

3歳の1年間ってなんかスゴい濃かったような気がするんだ。

1歳から2歳の間は自分も自分に慣れるのに必死で色々パニクってたけど、やっとわかり始めた3歳は…本当に濃い1年だったな。

これからまだ先は長いけど私の一生ってこれ以上濃くなる事なんて…まさかないよね?




 ◇◇◇◇



 「リリィはレオさまとのこと、どうするの?」



 今日はアディとメル、レティとお茶会です。

皆さんが持ち寄ってくれたお菓子と今日の我が家からのお菓子【卵ボーロ】(摘んで食べるのに最適)を食べながら恋話に花を咲かせております。


恋話をする4歳児達…。

前の世界だったら、微笑ましいと思う人と生意気にと思う人とで意見が分かれそうですね。



 「レオとのこと…といわれてもね…おとうさましだいなんじゃないかな?」


「キャッ!じゃあ、リリィはまんざらでもないって?」


「メルこそどうなのよ?マットさまとは!?」


「わたしのことはいいの!おやのはんたいをおしきって!みたいなの…あこがれるわ〜」


「でたでた。メルのゆめみるおとめ。アディはテオでんかとはじゅんちょう?」


「ふふ。うん。今はおうきゅうでいっしょにおべんきょうさせてもらってるの」


「うえ〜べんきょうとか…たのしくない…」


「リリィもかていきょうしがつくのでしょう?」


「リュドといっしょにね…。あーやだな。ってレティは?どうなの?」


「わたしはまだなにも…かな。ほんとうは、レオさまのこんやくしゃこうほになってたこともあったみたいだけどね」



 え!?あ、そういえばあの時お兄様が言っていたよね…婚約者候補の人どうするんだって。

あそこで断ったってレオは言ってたけど、あれってレティの事だったんだ!!

えーと、思いがけない恋敵的な?いやん!修羅場〜!!でも、今の私は愛よりも友情を取るわっ!!って、レオに対してまだ愛だの恋だのって感情が湧いてないけど…。

でもこのままの状態も良くないような気がしてきたけど…

でもお父様が…って、お父様が何とかするか!



 「レティ…わたしはあなたをえらぶわっ」


「あははっ!きゅうにどうしたのよ?リリィ?」


「あんな、レオみたいなおとこ、いくらでもいるわよ!」


「いくらでもはいないわよ…。というか、わたし、べつにレオさまのことどうもおもってないわよ?」


「そうなんだ…?」


「どちらかといえばセバスみたいなひとがタイプよ」



 えーーーー!?セバス!?ここにきてセバス!?まぁ、好みは人それぞれだからね。

ツッコミはするけど反対はしないわっ!



「ちなみにどんなところが…?」


「おとなのほうようりょくっていうの?あのダンディなふんいきがたまらないわ!」



 レティは年上好きなのかな?確かにセバスはダンディだし、頼りになるし…でも、歳が離れすぎ?ってセバスって何歳なんだろう?

元々お祖父様の従者だったんだよね?えっとじゃあお祖父様と同じくらいの年齢?お祖父様って何歳だったの?ってセバス、若作りすぎない?



 


 ◇◇◇◇




『…上手くやってるよな』


『…本当に』


『我、初めて会った時は背筋が凍ったぞ…』


『オレもビビった。流石にこんな所で…上手く化けてるというか…』


『いつから居たんだ?』


「始まりから…ですよ?」


『『ーーー!!』』


「あなた方もまぁ、楽しんだらいいんですよ」



『『神出鬼没…』』






読んでいただきありがとうございます!

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