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100.意を決します?


 レオに通信魔法で連絡を入れる事を決意し、エリーと別れて部屋に戻る事にしました。



 ソファにゴロゴロ転がりながら、どういう内容?どういう風に?頭で考えもまとまらず、どうしようかなぁ……と悩み中です。


 通信魔法だと、タイミング悪い時だと申し訳ないしなぁ……


 ……………そうだ、転移魔法で手紙を送ったらいいのかも。そうしたら時間がある時に見てもらえるだろうし、時間なかったら見て貰えないだけだし!



 じゃあ、手紙書くか。


 え? ……何て? 何て書けばいいの?


 いきなり待ってますっておかしくない?

 おかしいよね? じゃあ……会いたいです? え? 理由も無しにいきなり? いきなりそんな事言われても急になんで? どうした? ってなるでしょ。


 じゃあ、えーと会いたい理由は……会いたいから……


 ナンノコッチャ……


 なんで会いたいのか、を伝えなきゃ。

 なんで会いたいか……会いたいから……


 だーかーらー!!

 

 ……疲れた



 『リリィはさっきから何をそんなに悩んでるんだ?』

 「ロウ〜……何をってさ……会いたい理由ってやつよ……」

 『理由ねぇ……別に会いたいからでいいんじゃないのか?』

 「でもさ、それじゃ何で会いたいの? 何で? ってなるでしょ?」

 『会いたいからだろ?』

 「だーかーらー!! 何で? ってなるじゃん!!」

 『??。ああ、だから何でって会いたいから会いたいんだろう?』

 「も───っっ!!」

 『リリィは何を怒ってるんだ?』

 「セル! だから理由よ、理由」

 『理由? 何のだ?』

 「会いたい理由!!」

 『は? 会いたい理由?』

 「そうよ、何で会いたいのかって事」

 『? 会いたい理由ねぇ……一緒に居たいからとか?』

 「じゃあ、何で一緒に居たいの? って事よ」

 『そりゃあ楽しいからとか好きだからとかじゃねぇの?』



 ───っっ!!

 

 「そっ、そうなんだけどさっっ。好きって……伝えてないのに会いたいって言えなくない?」

 『あー、レオに?』

 「──っっ、その……そうだけど……」

 『あー、告白ってやつ? 遂にするって事?』

 

 

 ───っっ!!



 「そっ、そんなんじゃない……けど……」

 『まー、今更感はあるけどな〜』

 「え? 何それってどういう意味?」

 『は?まー自分で考えな〜』

 


 今更感って何よ? え? もう遅いって事? 

 そういう事なの!?

 ちょ、誰か!! 



 レオ……もう婚約者決まっちゃったって事?

 それとも……他に好きな人が……?

 そんなの……私自分の気持ちにやっと気付いたのに。

 伝える前に終わっちゃうなんて嫌だ……。


 じゃあ、玉砕してもいいからちゃんと自分の気持ちをレオに伝えたい……伝えなきゃ。


 ダメならダメで……魔女修行に集中すればいいだけだし!!



 ヨシ。決めた。


 【話したい事があるから会いたいです】


 手紙にそう書いて、レオに転移魔法で送る。


 キャンセルをくらわなかったから受け取っては貰えたみたい。


 

 ドキドキする。

 ……ていうか、なんか勢いで送っちゃったし伝えるって決めたけど……何て言えばいいんだろう。


 告白なんて……した事ないし。された事も数えるほどしかないし……。



 あ────っっ!! チョット待って! 早まった!? 私早まっちゃったんじゃない!?

 


 頭をグシャグシャにしてクッションに顔をボスンと埋めると少しだけ落ち着いた。

 

 

 コツコツっと窓を叩く音が聞こえて窓を見ると、シエルが開けてーとジェスチャーしていた。


 窓を開けるとヒラリと部屋に入ってきて

 「レオからのお使いだよ」って言うとシャラリとペンダントを渡して来た。



 「コレは?」

 『レオがこの間作ったペンダント。最近会えないから先に渡して来てって』

 

 手の平に乗せられたペンダントは細いシルバーのチェーンに小さな青い石が付いていた。


 「可愛い……」

 『今夜来るって! じゃあね!』

 

 え……? と思った瞬間にシエルの姿は消えていた。



 「今夜来るってどういう意味なんだろ……?」


 

 ペンダントをギュッと握り締めて意味を考えたけど答えは出なかった。



 

読んで頂きありがとうございます!!

皆様の応援のおかげで100話まで書くことが出来ました!!


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