エピローグ
とある世界についての昔話である。
この世界には、いくつか大陸が存在し、これらの大陸の中にもいくつかの国が存在していた。国々は長年領地拡大のためにお互い争いを繰り広げ、その度、多大な被害を出していた。多くの帝国は国境の傍に砦を建てることで、相手国を侵入を阻止しようと試みた。そんな中、ある小さな国が、砦を建てるための費用がないが故に、教育機関である学校を砦として置き、大国の侵入を防いだという出来事が起こった。さらにその小国は学校と領地の拡大を広げ、ついには大陸全ての国を支配するに至った。その国の王は、全ての国の主権を返上するのと同時に、二度とこうした戦争を起こさぬよう、東の果ての小さな島をマハ大陸と名づけ、マスターズと呼ばれる監視機関を作った。王は国の躍進を支えたくれた初期学校の10人のメンバーをマスターズとして選んだ。マスターズの監視により、数年は安定した時代が続いたが、王の死によってその均衡は崩された。王が死に、王の息子が即位することになった時、マスターズの10人はある決断をすることになった。それは次のマスターズを決めることであった。その噂を聞きつけた国々は、次のマスターズの地位を狙い、今度は砦として学校を次々と作り、また醜い争いが始まった。困ったマスターズ達はこうした事態を終息させるため、上位の法としてある規定を作った。
1つ、国同士の争いではなく学校同士の争いにすること。国独自から学校への支援は一切認めない。
2つ、支配下に下った学校に対しては、必要以上の干渉を行わないこと。
3つ、この戦いの開始が宣言されてから、1年の間により多くの学校を支配下に収めた学校の中から10名を選出し、それらをマスターズとする。10名の選び方については規定しない。
4つ、この大規模な学校対戦をTOREDOと名づける。なお、対戦における細かい規定についてはTOREDO法に従うこと。