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第41話:ギルが悪い

 ギルへの最初の印象は真面目で誠実、独身貴族で子供が好きで、弱者を保護する優しい吸血鬼、顔良し、性格良し、助けた恩もあるから過ごしやすい環境を整えて、国とあと一緒に生きてゆく伴侶をと思ったんだよ。


 おかしいよね


 なんでだろう、どこかでギルが壊れた。

 いや、要因は分かっているんだけど、性格変わりすぎてさすがに引いた。

 今はもはやただのエロ親父になってる。


 花嫁候補としてどこにでもいる見た目清楚な保護欲かきたてるタイプと、並の男では太刀打ち出来ないような男勝りなタイプを揃えた。

 ギルが選んだのは男勝りな方の姉。

 とは言っても、花嫁候補として知らずに出会って恋に落ちたらしい、正に運命の相手、俺がしたのは出会いをちょっと速めただけってところかな。


 出会った瞬間からデロデロ状態。

 本当に一瞬も離れようとはしなかった。

 いや、レイアは離れたがってたけど、ギルが絶対に離さなかったんだよね。


 その辺りからちょーっとおかしいとは思ってた。

 でもギルに持っていた印象とあまりに違っていたから気付くのが遅れたんだよ。


 あ、こいつ好きな女には性格豹変するタイプだわ、と気付いた時にはレイアを押し倒して、本気の頭突き喰らって一瞬意識を飛ばしてた。

 領主をやっていた時の人の好さそうなやんわりとした空気はどこにもなく、すっっっごくガツガツした雰囲気で全身全霊でレイアを愛でてた。


 なんかこう、残念な人だなぁって。


 百年以上生きてやっと出会えた伴侶ってのは分かるけど、暴走しすぎて当の伴侶に殺されないといいけど……ギルを守って欲しくて色々と特典付けたから、ちょっと心配だった。

 エロ親父全開で迫ったらレイアの性格上、絶対に手が出ると思う。

 攻撃力がね、洒落にならないんだよなぁ。


 ……という危惧を抱いていたら案の定。


 ギルがやらかした。


 妄想を口に出してレイアに殴られた。


 ご臨終です。

 即死だよ即死。


 純血種の吸血鬼を一撃とか俺の祝福が一因しているんだろうけど。


 




 これは……うん、ギルが悪いってことで。


ご愁傷様です。


これで連載終わったらギルが悪い。

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