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ある嫌われ者の人生  作者: 夏目寅次郎
2/10

目の上のたんこぶ

正義は過去の記憶を振り返る旅に出た。


正義は父誠一郎、母史子、姉久子、和子の5人家族の長男として生まれた。


誠一郎はミシンの営業マン上がりではんこ屋兼市議会議員。


史子は店番兼主婦。


姉二人は双子で正義より6つ年上だったので、当時既に小学校高学年。


父誠一郎はたまに怒り出すと手をつけられない狂暴性があったが、母史子は正義に対していつも優しかった。


姉二人は弟を可愛がってくれるのを期待していたが、実際は逆だった。


両親が市議会の会合で出かけると、留守の間に正義を柱に叩きつけ、気が済むまで暴力を振るっていた。


泣いてもわめいても暴力は止まることはなかった。


おかげで唇が切れて口が曲がってしまった。


このことは正義にとってトラウマであり、いまだに何で自分がそんな理不尽な暴力を受けたか分からない。


この体験が「人間は恐い生き物だ」という強烈なインプレッションを正義に植え付けた。


以後姉たちに上から抑圧される辛い幼少年期が続いた。


正に目の上のたんこぶだった。


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