用語解説
三章に登場した用語の解説ページです。
・水着
遊び用の水着はちゃんと用意するべき。水着を着ることによる普段とのギャップは格別。
・酒
原材料を発酵させて作る飲料物。ロズメリア統治法では十五歳からの飲酒が認められている。勿論飲酒運転は発覚次第死刑にされる。
・人身売買
人を売り買いすること。ロズメリア統治法では禁止されていて、発覚すれば死刑になる。下層では監視の目もないので未だに頻繁に行われている。
・人飲山犬ヒトノミヤマイヌ
魔獣の一種。見た目は犬とそっくりだが、成犬は体長七から八メートル程にもなる。
凶暴な気性をしており、多くの人間が犠牲になっている。子供と一緒に狩りをするという習性があり、親の周りを子供が警戒しながら狩りの練習を行う。
子供は成長段階にもよるが小さくても人間と同じくらいの大きさをしていて、襲われるなら一飲みで死ぬ分まだ親のほうがマシとされている。
名前の由来は、人を一飲みするから。
・墓
人が死んだ後に、遺族が弔うために用意するもの。
ロズメリアでは不死が発生するまでは土葬が主流だった。不死になってからはそもそも死人が犯罪者以外ほとんど出ないので新しく墓石が用意されることもなく、用意されても遺灰を入れるだけの小さな物が増えている。
・男の甲斐性
女の子の気持ちを察してリードしてあげることなど、その範囲は多岐にわたる。
・勲章
憲兵隊及び特選隊(『死者の手』)で、目覚ましい活躍をした者に与えられるもの。『死者の手』では、略章を胸につける。
・称号
ロズメリアに騎士団が存在した頃からの伝統的慣習。勲章と同様、目覚ましい活躍をした者に与えられる。二つ名とも呼ばれる。
称号には公的な影響力があり、自分の名前として使用することも可能。
・開拓地
下層を形成する城壁の外側の地域のこと。現在ロズメリアを囲む山脈を超えたところまでロズメリア人は進出していて、城壁の建設を進めている。
開拓が終了した地域は農地として利用されている。開拓貴族や商人の反対があり、下層の住民の移住は基本的に認められていない。
開拓地に出るには城壁に作られた門を通るしかないが、厳しい検閲がある。
・魔石
長い年月をかけてマナが凝縮された鉱石の総称。
近年これを利用した燃料技術などが発明され、ロズメリアの科学力は飛躍的に上昇した。トラムなどの公共機関などへの導入は完了しており、今後はより身近な存在として普及するかもしれない。
・女の子の尊厳
車からゲロを垂れ流すなどあってはならない。
・苔肌人擬コケハダヒトモドキ
魔獣の一種。人と似た背格好をしていて、二足歩行をする。
縄張り意識が強く、テリトリーを犯す者は同族でも容赦なく叩きのめす。手先が器用で、簡単な工芸品や武器を作っていることも発見されている。
名前の由来は、苔のような緑色をした肌と人に似た見た目から。ちなみに名前の通り肌は少し湿り気がある。
・処刑
ロズメリアでは市民への見せしめの意味も込めて、凶悪な犯罪者に対しては公開処刑を行う場合がある。
犯罪者が犯した罪を累積し、その重さの分だけ苦しみを与えてから、『死者の手』が犯人の魂を消滅させる。
苦痛を与える方法としては、切れ味の悪い剣で斬りつける、鈍器で殴るなど多種多様。
作中に出た三本のレイピアによる肉体的処刑は、犯罪者を取り囲む執行人が順にレイピアを刺していく処刑法。二人目の執行人まではあえて急所を外し、三人目が急所を貫き殺す、ということを繰り返していく。




