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2-1 貴女だけに捧げた詩 (みぃちゃん)
わたしはいま、歌を歌っています。
そんなとき、いつもあなたを思い出します。
よく、あなたを膝の上に乗せて、歌を歌いましたね。
歌ったときの空の色も、ちゃんと覚えています。
いつも、視線の先にはあなたがいる気がするのです。
じっと座っていたあなたは、なにを思っていましたか?
ちゃんと受け取ってくれましたか?
もし聞いていたなら、あなたは-----------
開幕ベルが鳴り響き、ゆっくりと幕が上がる。
客席のむこうに、あなたがいるようにみえて、ふと微笑む。
いま、見ていてくれてますか?
いま、聞いていてくれてますか?
この歌を、あなたに捧げます。