真世界 - ④
アレイル局長以下リンネからの無理難題に俺は頭を抱えた。
アレイル局長と話をしたその日の夕方。局舎から出てその足で魔王城へ直行。全てを一旦忘れてしまおうと酒を飲み、それでも流せず悶々としていた。
魔王達は変わらずどんちゃん騒ぎ。臨時収入はもう少し後で払われるらしく、気前よくツケている。というか、ツケ効いたんだこの店。
という訳で俺はカウンターでうなだれていた。
「で、どうするね大将」
隣に座っていたカズヤがいった。
「行くしかないだろう」
俯き気味な俺は頭だけ向いてカズヤへ向いて言った。
「当てはあるのか?」
アオエが聞く。
「あるわけないだろう」
天井を仰ぐ。大体、悪い連中が企てをしています、ってだけで目処を立てて探せは既に超能力か占い師の領分だ。
「クジでも作って決めるか?」
いっそ天運に任せてしまうでも構わないが、いきなり亜人達の国にあたるのは避けたい。あそこに関していえば何よりも情報が少なすぎる。
まぁ、大真面目に考えるならそれなりに情報が出揃っていて勝手がわかる国になるのだが、そうなると自然と選択肢は決まってくる。
「一番行きやすいところに行くさ」
というと、と2人。
「マギア。魔法使いの国からせめるさ」
思春期の大半を過ごした思い出の国だった。




