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2、旅立ち

「いよいよだな」

村の入り口へ立ったジャットは隣に立つ旅仲間に告げた。

「そうだね」

果てしない道の先をまぶしそうに見ながらカルムが言った。

「やっとこの日が来た」

この日をどんなに待ち望んだことか・・・。

「行こう!」

カルムの言葉を合図に二人は勢いよく外へ飛び出した。



「カルム、まずどこへ行くんだ?」

村を出て一時間、ジャットが暇そうに聞いてきた。

「そうだな。まずは隣町のレントンに行こう。行ったことがあるなら何か思い出せるはずだから」

「レントンか・・・。あそこはでかい街だからな・・・ん、でもあそこ遠くなかったか?歩いて何時間かかるんだよ」

「えっと、地図を見ると・・・・・・結構離れてるから、早くても2日はかかるな」

カルムは村で買った地図を広げながらさらっと言った。

「2日ぁ!?まじかよ」

思ったより時間がかかることを知ったジャットはガーン!という重い効果音を響かせながら道にへたり込んだ。

「何してんだよ。そんなとこに沈んでないでさっさと行こうよ」

「カルムお前・・・2日だぞ?旅立ってまだ一時間しかたってないのに・・・ほかもっと近いとこないのかよ」

「近いとこ・・・ったってなぁ・・・」

困ったなぁ、と地図を広げ地面に座り込んだカルムの隣に座り込み、地図を覗き込んだジャットはいきなり声を上げた。

「あー!ここ!こっちのが近いぜ」

ジャットが指さすのはディンクスの村より少し大きな村。

場所は・・・早く付けば夕方には着けるかもしれない。

「バシカか・・・。でもここ治安が悪いって聞いたよ」

「野宿よりましだろ!ここにしよう」

「・・・・・・わかった」

カルムの了解の言葉を聞いたとたんジャットは意気揚々と立ち上がり歩きだした。

「さあ行くぞ!カルム」

「あ、ジャン!そっち逆」

「・・・え」

地図の読めないジャットは別の方向に向かって歩いていたのだった・・・。


やっと旅立ちましたねこの人たちwwwww

この先どうなる事やら・・・・・。

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