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自動殺戮兵器

ある日、恒星間移動した大量の宇宙船が、青い星を睥睨した。

しかし青い星の住民たちは誰一人気付いていなかった。

それは彼らの科学力においては、可視光ステルス技術なんて容易いことであったからだ。

そう彼らは天の川銀河でもっとも悪名高き好戦的民族ラグナロク星人。

夕暮れの戦士(世界を終末とする意味)とも異名をもつ。

彼らに侵略、支配された惑星は数知れず、反抗する場合は、徹底的に殲滅する恐怖のエイリアンであった。

次のターゲットにされたのは、太陽系第三惑星、地球というこの青い星。


司令官 ヤハム・ゼール・ヴァイゼルティヌスは、軍事作戦を指揮するための戦略ホログラムを前にして、地球侵略の最終計画を練っていた。

彼の目的は明確で、地球の資源を奪い、地球人を奴隷とすること。


・・・


3か月後、各地の戦端からの報告によりヤハムは撤退を決定した。

こちら側の被害状況は壮絶で、空母 4,250、巡洋艦 13,364、駆逐艦 23,901、戦術偵察艦 8,760、支援補給艦 5,678、戦闘機 287,336,411・・・

完全なる敗北だった。


ヤハムは敗北の報告を星間連合に送り、地球侵略の失敗を重々しく認める。

そしてラグナロク星人および星間連合は、地球を「自動殺戮兵器の星」として恐れ心に刻むのであった。


・・・


農民たちは収穫の時期を迎え害虫から作物を守った「レーザーカカシ」と「殺虫ドローン」に感謝した。

そして彼らの単純な日常が、宇宙の歴史において重大な勝利をもたらしたことを、地球人の誰一人として永遠に知らないままであった。


ラグナロク星人=夕暮れの戦士 → ユーグレナ:ミドリムシ

可視光はステレスだが、、赤外線や紫外線にはばっちり映っていた


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