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追放薬師のラヴ・ポーションは無敵です。  作者: ユキア


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6

「魔王様!民衆の心を得るにはやはり何か行動に移すべきかと!」


「故に街を周わったのだろ?」


「それだけではちょっと足りない気がするのです。」


「ほう?例えば?」


「私服を肥す悪徳な領主を懲らしめるとか、奴隷を解放するとか、何か行動すべきだと思うのです!」



「つまり、この我に人間を救え、と?」


「はい!」


「ふむ。面白い。では、領主を灰に変えてこよう。」


 きょ、極端だけどこれでいいのだろうか?止めるべきだろうか?エメは悩んだ。


 魔王はエメにも来いと言って連れていく。領主が占領していて税の高いところの街までゆくと、領主を引きずりだしてそれを燃やした。


「きゃーー?!」


 誰もが悲鳴を上げた。エメも見てられなかった。だが、領主の死を喜ぶものもいた。今まで領主の良いようにされてきて我慢ならなかったもの達だ。

 魔王に礼を言うものまで現れた。


「エメ、これが民衆の心を得ると言う事なのだな。」


「はい!そうですね。ただ殺すのはやりすぎです。」


「そうでもない。力なきものを弾圧する領主を懲らしめる。そして心を得る。これはソナタが言ったことだ。魔王たれば、否、王であるなら時に、残虐なまでに振る舞う必要がある。そうでなくは侮られるからな。」


 言いたい事はわかる。でも、殺しはよくない。意外にルアは王と言う役職に縛られているように感じる。


「そなたは優しいのだな。」


「へ?い、いえ、そんなことは……」


 ふふっと笑うルアはとても素敵に見えた。


「それは我にはない美徳だ。誇るがいい。」


 そうかな?魔王様だって優しいところはある気がするなんて思った。まずい、どんどん魔王ルアの好感度が上がっている気がする。最近なんて魔王軍側に居ることになれてきてしまった。案外居心地がいい。なんたってお姫様扱いされるからだ。このまま魔王軍として頑張っていこう。そうエメは決めた。だが、魔王軍側に不和が生じていた。


「宰相様!魔王様がまた街の領主を消しました!今度はリーゼタウンです!」



「何?!あそこは魔族の長が人間の領主を操り、治めていた街ではないか!魔王様は正気か?!あの女が来てから何もかもが変わってしまった!くっ!」

 宰相はその場を去ろうとした。

「あの、どこへ?!」

「魔王様に私が直々に抗議してくる!」


 魔王軍の間の亀裂は深まる一方だった。

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