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ふわっとした短編集

こころの奥底

作者: 蟹蔵部

 いつからだろうか、私のこころが自由でなくなってしまったのは。


 人の望む言葉を返し、人の望む行動をし、しかし、私の望みはこころの奥底へ閉じ込めた。私と一緒に奥へ奥へ閉じ込めた。もう浮かんでこれないように重しをつけて閉じ込めた。


 上辺だけの付き合いに、取ってつけた表情を貼り付けて、人の望む人間になった。同時に私は私ではなくなった。

 奥底へ沈めた私はもうどこへいったのかわからない。


 私を動かすのは人の望み。人が望むから私は話し、人が望むから私は笑う。

 きっとあなたもそうなんでしょう。


 あなたの目も、あなたの口も、あなたの言葉も、きっとそうなんでしょう。


 みんな誰かの操り人形なんでしょう。


 そう思うと少しこころが軽くなる。


 そんなこころも、また奥底へ閉じ込めた。

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